しかし「台湾FF」では、むしろ囲み撮影が主流だ。さらに台湾のカメラマンは囲みを見つけるとすぐに駆け寄ってくるため、大きな囲み撮影が発生しやすいのも特徴だ。つまり、コスプレイヤーにとっては、ステイタスである囲み撮影を比較的簡単に味わえるのが「台湾FF」である。
さらに、台湾人は日本から来たコスプレイヤーにとても優しく、フレンドリーに声をかけてきてくれる。何か問題があればすぐに手助けしてくれる。そのコスプレイヤーへの優しさが体感できるのも「台湾FF」の特徴だ。
それだけではない。「台湾FF」の前後に訪れる台湾の夜市、グルメにショッピングも魅力的。イベントが楽しいだけでなく、観光も楽しいことも付け加えておこう。
これらを体験したコスプレイヤーが、「台湾FFに行って後悔した」と言うだろうか? 多くはSNSで「『台湾FF』良かった」と投稿するだろうし、次回も訪れようと考えるはずだ。さらに「台湾FF」に参加したコスプレイヤーのSNS投稿を見た別のコスプレイヤーも興味を持つことだろう。
さらに日本のコスプレイヤーが増えるだろう
今年2月に開催されたばかりだが、すでに私のもとには「次の『台湾FF』はいつ開催ですか?」「『台湾FF』ってどうですか?」とまだ経験していないコスプレイヤーからの問い合わせがあった。今回「台湾FF」に一般で参加していたコスプレイヤーに感想を聞くと、「次回はサークルで参加してみたい」とのこと。また、サークルで参加したコスプレイヤーは「次回までにさらにファンを作らなければ……」と私の前で意気込みを語った。
改めて振り返ると、「台湾FF」を10年以上取材しているが、日本からのコスプレイヤーは増え続けている。すでに飽和気味ではないかと感じるほどだが、今後さらに日本のコスプレイヤーが増えたらどうなるのか。引き続きチェックしていきたい。
(文・写真=DA)