基本3 出来高で大化けする株を見抜くために
出来高は株の取引された量のことで、一般的にはある株式がどれだけ投資家に人気があるのかを知るために利用される。例えば企業の株式が200円で100株売りに出されていたものを、ある投資家が200円で100株買うと100株の出来高となる。
銘柄によっては1日で数千万株取引されるような超人気株がある一方で数百株程度しか取引されない株もある。すべての企業の出来高が似たような出来高ではなく、むしろ1日の出来高が数万株程度の少ない銘柄のほうが株式市場では多いくらいなのだ。
ただそのような出来高が少ない銘柄でも人気の火がつく時がある。大抵の場合、出来高の少ない企業は時価総額(企業の規模)が小さい企業が多い。そんな企業に投資家好みのニュースが発生すると、多くの投資家に取引されるようになるのだ。
連日の出来高の盛り上がりは株式市場では「大商い」と呼ばれ、株価上昇の狼煙となることがある。株価チャートの下部分に目立たないような形で存在している棒グラフだが、株価の先行きを知るための重要な役割をする。
ストキャスティクス、RSI、MACDなどチャートには種類がたくさん
通常証券会社が提供している株式情報ツールには独自に作った株価チャートが備えられれている。そしてデフォルトの状態では「ローソク足・移動平均線・出来高」でチャートが構成されている場合が多い。
ただ、株価チャートには他にも多くの株価の値動き予測のための分析ツールが存在している。株価の動きの一時的な天井や底を見抜くためのストキャスティクスやRSI、株価の流れに乗るためのMACD(マックディー)など、ローソク足と併用することでより正確に株価の動きを予測することも可能だ。
ただし、チャートの株価分析ツールはたくさん組み合わせるほど利益が出なくなる(相反するシグナルがでる)こともあるので、できるだけシンプルな組み合わせを自分なりに考えて使ってみたいところだ。チャートに慣れてきたら、自分なりの分析ツールの組み合わせを模索してみてほしい。
文・谷山歩(個人投資家)/ZUU online
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