銀座和光
中央通りを挟んで三越銀座と対峙しているのが、屋上に高々とSEIKOの大時計を掲げる「銀座和光」だ。三越や松屋が幅広い顧客を対象としているのに対し、和光は生粋の東京人にのみその存在を示しているかのように、ある意味高潔な印象を保っている。ショー・ウィンドウを飾っているのも、高級な腕時計や宝石、ブランド物のバッグなどばかりだ。
1881年に創業した服部時計店、現在のセイコーHD <8050> は、1895年に銀座4丁目で営業を開始した。和光は1947年、同店の小売部門を継承して設立されたものだ。戦後のGHQによるPXとしての接収を経て、再び営業を開始した和光の時計台は、大掛かりな補修の後に2009年には経済産業省により「近代化産業遺産」に認定されることになる。
現在も和光は、セイコーHDのグループ企業に属する1社として、時計や宝飾品、服飾品、室内装飾品、美術工芸品、眼鏡、食品などを販売する高級専門店として君臨している。無意識のうちにブランドとしての「東京」を身にまとっている人たちには、着慣れたビロードの服のようにフィットしている存在なのかもしれない。
文・ZUU online 編集部/ZUU online
【こちらの記事もおすすめ】
>思わず共感する40代独身女性あるある
>100均グッズで宅飲みをワンランクアップ
>生活費月100万円超「ご近所セレブ」の実態
>旅行のお土産、いくらが適切?
>あぁ、癒やされる。飼いやすいペット5選