本は私にたくさんのことを教えてくれましたし、落ち込んだときに自分と向き合うヒントをたくさんくれる大切な存在。
だからこそ、自分の本も読んでくれた方にとってそんな存在になれたらいいなと願って、見出しの一つ一つから、メイクプロセスの伝え方までこだわって言葉を選びました。そういったところにも注目して読んでもらいたいです。
◆男性っぽさも女性っぽさも併せ持つ私の “アンドロジナス顔”

井手上:アンドロジナスは、男女両方の魅力を併せ持つ考え方やスタイルのことを指すのですが、どんなジェンダーの人でもアンドロジナスになりうると思っています。
今回、普段しているメイクを公開させていただいてるんですけど、そのテーマも“アンドロジナス”な顔です。
それは男性的パーツと女性的パーツが上手に混ざった顔。例えば眉毛は男性らしくて太めだけど、唇は厚みとツヤがあって女性的でセクシーとか。
そのバランスは人それぞれですが、だからこそその人の個性になるし、メイクでそのバランスを変える楽しさも知ってもらいたいなと思います。
◆今辿り着いた美容の最適解を込めた一冊
――改めて『自信がつく美容、美容でつく自信』が完成した感想を教えてください。
井手上:完成した本を改めて手に取ってみて、「表紙の写真をこれにしてよかった!」と思いました。
写真を選んだ時点ではまだタイトルが決まっていなかったので、どんな表情がいいかすごく迷いました。
でも自然体に微笑んでいるこの笑顔がタイトルと相まって、自信がついている表情に見えるので、私がお伝えしたかった内容の表紙にすごく合っていると思いました。表紙から、自分の想いを形にできたことが本当に嬉しいです。
――表紙はどんなイメージで撮影されたんですか?