現在、月給「30万円」です。仕事を辞めた場合、「失業手当」はどのくらいもらえますか?
「仕事を辞めた場合、失業手当はどれくらいもらえるのだろうか?」と疑問に思われる方もいらっしゃることでしょう。仕事を辞めた後の生活を考えたとき、失業手当は心強い味方になります。   しかし、いくら受け取れるのか分からないと、仕事を辞めた後の計画に支障が出る可能性があります。   そこで本記事では、「『失業手当』とはどのようなものか?」「月給30万円の方が仕事を辞めた場合、失業手当はいくらもらえるか?」について解説します。仕事を辞めようかとお考えの方だけでなく、雇用保険に加入している方全員に知っていただきたい内容ですので、ぜひ最後までお読みください。

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「失業手当」とはどのようなものか?

失業手当とは、雇用保険の基本手当のことをいい、雇用保険の被保険者がさまざまな理由により離職した際に支給される手当のことです。失業手当の目的は、失業中(再就職するまで)の生活を支援することです。
 
このため、失業手当を受給するには以下の要件を満たす必要があります。
 

・「失業の状態」にあること
・離職日以前2年間に、被保険者期間が通算して12ヶ月以上あること

 
「失業の状態」とは、ハローワークで求職の申し込みを行い、就職しようとする積極的な意思があり、いつでも就職できる能力があるにもかかわらず、就職できない状態のことをいいます。仕事を辞めて就職する意思がない場合や、病気・けがのためすぐには就職できない場合などは「失業の状態」に該当しないため、失業手当を受給することはできません。
 

月給30万円の方が仕事を辞めた場合、失業手当はいくらもらえるか?

受け取れる失業手当の額は、以下のように計算します。
 
・失業手当の額 = 基本手当日額 × 所定給付日数
 
「基本手当日額」は、原則として離職した日の直前の6ヶ月に支払われた賃金(給料)の合計を180で割って算出した金額のおよそ50~80%(60歳から64歳については45~80%)となっており、年齢によって上限額が異なります。
 
例えば、現時点(令和7年2月)で離職した日の直前6ヶ月間の月給が30万円だった場合、基本手当日額は以下のようになります。