通帳を処分する際は、個人情報の流出を防ぐために慎重に対応しましょう。
 
まず、油性マジックを使って「住所・氏名・届出番号・届出印・磁気テープ」などの重要な情報をしっかり塗りつぶします。次に、シュレッダーやハサミでできるだけ細かく裁断することで、情報の復元を防ぎやすくなります。
 
また、安全に処分するために、切り刻んだ通帳を新聞紙や不透明な袋で包み、外から内容が見えないようにすると安心です。さらに、細かく切った紙片を他のゴミと混ぜて捨てるか、複数回に分けて燃えるゴミとして捨てることで、より安全に処分できます。こうした工夫をすることで、個人情報を守りながら適切に処分できます。
 

デジタル通帳なら長期間の履歴管理も安心

紙の通帳は、処分の手間や個人情報漏えいのリスクがあるため、不安を感じる方も少なくありません。そんな方におすすめするのがデジタル通帳です。
 
近年、インターネットバンキングの普及により、多くの銀行が紙の通帳からデジタル通帳への切り替えを推奨しています。デジタル通帳は、スマホやパソコンを使って簡単に預金を管理できるのが大きなメリットです。また、最大で30年前の明細を無料で閲覧できる銀行もあるため、長期間の履歴管理がスムーズに行えます。
 

処分した通帳の履歴照会はできるのか?

通帳を処分した後でも、多くの金融機関では一定期間内であれば窓口で過去の取引履歴を照会することが可能です。ただし、金融機関や口座の種類によって照会可能な期間や手続き方法、手数料などが異なります。
 
例えば、ゆうちょ銀行では、過去10年以内の入出金履歴を照会できます。ただし、照会する場合は1冊につき1100円の手数料が発生します。10冊分の通帳について照会をする場合は1万1000円ものコストがかかるため、履歴を確認するだけで大きな負担となる可能性があります。そのため、通帳の管理は慎重に行うことが重要です。
 

不要になった通帳は適切な方法で安全に処分しよう