
▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
年収360万円で65歳まで働いたときの年金受給額は?
年収360万円で65歳まで働いたときに、年金はいくらもらえるのでしょうか。
前提として、20歳から国民年金に加入し、大学を卒業した22歳から65歳までの43年間、会社で働いたと仮定します。まず、老齢基礎年金は20歳から60歳までの40年間で計算されるため、満額の年83万1696円(令和7年度)を受給可能です。
次に老齢厚生年金は、時期で計算式が異なりますが「平均標準報酬×5.481÷1000×加入月数」の計算式を用いて簡潔に計算してみましょう。年収360万円を月に直した平均標準報酬額は30万円、加入月数は43年×12ヶ月で516ヶ月です。
受給額は「30万円×5.481÷1000×516ヶ月」で約84万8000円になります。そのため、年金額は、老齢基礎年金83万1696円と老齢厚生年金約84万8000円の合計で約168万円と想定可能です。
65歳以降、家賃7万円の賃貸に単身で暮らした場合、必要な生活費は?
次に総務省の家計調査年報から、退職後に必要となる生活費を想定してみます。同調査における65歳以上の単身無職世帯の平均消費支出は図表1の通り、平均で月14万5430円、さらに非消費支出1万2243円を加えると15万7673円です。
図表1