※e-Stat 政府統計の総合窓口「令和5年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成
非職員の年収は429万5700円で、係長の578万5700円と比べ149万円少ない額となっています。
管理職がつらい! 自ら降格を願い出るとどうなるのか?
管理職を続けられない場合、降格願を提出し受け入れてもらうことになると考えられます。
ただし、管理職を降りたいと願い出た場合、上司はそのような人材を管理職に選んでしまった管理能力を問われる可能性があります。そのため、降格を受け入れてもらうためには、育児や介護といった家庭の問題や、自身の病気など、上司を納得させられるだけの理由が必要になると考えられます。
また、降格された後、リスクがともなうことも理解しておかなければなりません。管理職から降格後のリスクとしては次のようなことが考えられます。
・給料が下がる
・再度管理職に就くことが難しくなる
・想像以上に大きな降格となる可能性がある
・周囲との関係性が変わる
給与が下がるだけでなく、周囲との関係性が変わり、場合によっては働きにくくなる可能性もあります。
管理職がつらいとき、降格以外の対処法
「管理職がつらいから」と降格を申し出ることだけが打開策ではありません。考えられる方法としては、部署異動を申し出ることや思い切って転職する方法などがあります。
部署異動を希望する際は、まず直属の上司に相談したうえで、異動願を提出しましょう。ただし必ずしも希望が聞き入れられるとは限りませんし、降格願を提出する場合に近いリスクもあるかもしれません。
転職は、理想の待遇で雇用してくれる会社が見つかれば、今まで以上に働きやすくなり、場合によっては年収アップがかなう可能性もあります。
ただし、そのような会社がすぐに見つからない可能性があることも理解しておかなければなりません。