青森の短い夏をエネルギッシュに躍動する「青森ねぶた祭」。勇壮なねぶたを客室に再現したのが【星野リゾート 青森屋】に一部屋だけ存在する「青森ねぶたの間」です。室内は迫力満点のしつらえで、リビングはもちろん、洗面やバスルーム、トイレにまで、ダイナミックなねぶたが登場。驚きの特別室です。

|入口からリビングまでねぶた尽くし

客室を飾るのは、ねぶた師・竹浪比呂央氏が手がけた東北ゆかりの、坂上田村麻呂、阿弖流為(アテルイ)、源義経による英雄伝説。71.5平米の客室には作品がちりばめられ、祭の踊り手「跳人(はねと)」の衣装も用意。ねぶた祭にどっぷりハマるこの部屋だけの体験です。

▲部屋の扉には!

「青森ねぶたの間」の扉には、眼力鋭いねぶたの目元が描かれています。

▲部屋に入るとねぶた絵がお出迎え

そこには “出迎えねぶた” の「田村麻呂(たむらまろ)と妙見宮の鬼面」の大きな絵がありました。田村麻呂が蝦夷征伐を行った際、夢に妙見菩薩が現れ、鬼の仮面を被って戦うように勧められ、勝利した物語です。部屋番号の「8287」は青森ねぶた祭の開催日、8月2から7日までを表わします。ドア横の呼び鈴を鳴らすと、ねぶた囃子が聞こえる隠しワザも。

▲跳人(はねと)ロード

玄関からリビングへ続く廊下は「跳人ロード」と名付けられ、壁には跳人のシルエットが描かれて、お祭の始まりが感じられます。

▲廊下の床には跳人の足跡も

青森ねぶた祭の踊り手は、2ステップでジャンプを繰り返すため「踊る」といは言わず「跳ねる」が正解。「跳人(ハネト)」と呼ぶのもそのためです。廊下の白い足跡に合わせて進むと、自然にステップを踏みながら、客室に入ることができるんです。

|迫力満点のねぶたの間

“ねぶた” とは、人や神獣、物体などの形に組んだ針金に、紙を張って色を塗り、夜は中から灯りをともす人形燈籠のこと。リビングルームにはねぶた絵や立体的なねぶたそのものが飾られて、まさに圧倒される体験です。