だからこそ今の大成功があるのだろう。

 粗品にもその素質があると筆者は考える。例えば、宮迫との一件では粗品はさんざん弄り倒しながらも、プロレスになるように宮迫が反論できる余白を提供していた。

 結果として、宮迫が途中棄権したが、このプロレスをおもしろくできていれば、宮迫が今頃はテレビに復帰していたかもしれない。

 また、粗品はたびたび「1人賛否」でKing & Princeをネタにしてファンから嫌われているが、最終的には『新しいカギ』(フジテレビ系)で永瀬廉と共演して伏線回収したこともある。

 これも、「1人賛否」がただバカにするだけの企画ではなく、バランス良く(キンプリファンは認めないかもしれないが……)動画を作成しているからできる芸当だ。

 有吉と粗品は、ギリギリ踏み込んではいけないポイントの見極めがうまい。タレントのことを良く見ている証拠で、だから有吉はどんな番組でもMCとして活躍できる。

◆粗品は、第二の有吉弘行になれる唯一無二の存在

 粗品にも有吉と同じ才能があり、もしかしたら「第二の有吉弘行」として、数年後にさまざまな番組でMCを務めている可能性もある。

 ちなみに、有吉は自身のXで粗品をいじることもあり、『有吉木曜バラエティ』(テレビ東京系)では、MCと進行という形で共演もしている。他事務所でありながら、有吉が粗品をかわいがっている様子も見え、ますます「第二の有吉弘行」になる気がしてくる。