株式などの投資を行うには、利用する証券会社を決めて総合口座を開設する必要がある。利用する証券会社を決めるのは、投資を行う大切な第一歩だ。しかし、2018年3月1日現在、日本証券業協会に登録している会員数は264社。どの証券会社を選んでよいのか、迷ってしまう人もいるだろう。そこで今回は、ネット証券最大手であるSBI証券について紹介する。
ネット証券最大手・SBI証券とは
SBI証券は、ネット証券会社の中でも最大手となる証券会社だ。証券総合口座数は2018年3月末時点で420万口座、預り資産残高は約10兆8000億円となっている。ネット証券大手に数えられ、業界第2位の楽天証券は2017年3月末での口座数は225万口座、預り資産は4兆990億円であり、SBI証券はネット証券会社の中では現在一人勝ち状態だ。NISA口座数100万口座、iDeCo加入者数(運用指図者含む)は11万口座とどちらも順調に数字を伸ばしている。
大口取引や法人向けサービスが充実している総合証券会社に対し、個人投資家を中心にサービスを充実させているのがネット証券会社の特徴だが、SBI証券は特にサービスが手厚い。手数料の業界最低水準設定や、取引ツールを各種取りそろえるなど、さまざまなサービスを提供している。このような背景からSBI証券は、個人委託売買代金シェアは34.7%で、証券業界ナンバー1となっている(SBI証券調査)。顧客満足度も高く、2018年オリコン顧客満足度ランキングでネット証券1位となった。
SBI証券の特徴は、手数料、取扱商品の種類など、サービス内容のバランスがとれており、使い勝手がよいことだ。投資を始めるために総合口座を開設する場合、SBI証券を選んでおけば安心ともいえる。では、SBI証券の手数料やサービスについて詳しくみていこう。
SBI証券の手数料はいくらくらい?
SBI証券の魅力のひとつとして挙げられるのが手数料の安さだ。総合口座を作る際に必要な口座開設料・口座管理料は無料だ。
株式の取引手数料も、1日の約定代金合計額に対して手数料がかかるアクティブプランの場合、1日の約定代金合計額が10万円までなら現物取引・信用取引ともに無料となる。約定代金合計額が20万円で191円、30万円までなら286円となっており(現物取引)、1日に何度も取引を行う個人投資家にはうれしい料金体系だ。
取引金額や投資スタイルによっては、1注文の約定代金に対して手数料がかかるスタンダードプラン(現物取引)も用意されている。こちらは1注文の約定代金が5万円までなら手数料は50円(税抜き、以下同様)、10万円までなら90円、20万円までなら105円となっている。少額取引を1日に何度も行う場合はアクティブプラン、ある程度まとまった金額の取引を行うのならスタンダードプランと、自分のスタイルに合わせて使い分けできるのもうれしい。
他のネット証券大手と比較してみても、手数料は最低水準となっている。手数料の安さで証券会社を選ぶなら、SBI証券は選択肢に入れておくべきといえる。
アクティブプラン(1日の約定代金合計額に対して手数料が決まるプラン)での比較
※現物取引の場合(税抜き)
証券会社名……SBI証券/楽天証券
10万円まで……0円/0円
20万円まで……191円/191円
30万円まで……286円/286円
50万円まで……429円/429円
100万円まで……762円/858円
200万円まで……1162円/2000円
スタンダードプラン(1回の約定代金金額に対して手数料が決まるプラン)での比較\
※現物取引の場合(税抜き)
証券会社名
投資額……SBI証券/楽天証券/マネックス証券/カブドットコム証券
5万円まで……50円/50円/100円/90円
10万円まで……90円/90円/100円/90円
20万円まで……105円/105円/180円/180円
50万円まで……250円/250円/40万円まで350円・50万円まで450円/250円
100万円まで……487円/487円/成行注文:1000円・指値注文:1500円/990円
150万円まで……582円/582円/100万円以上の場合は成行注文:約定金額の0.10%\
、指値注文:約定金額の0.15%/200万円まで1,890円/400万円以上3,690円
3000万円まで……921円/921円/-/-
3000万円超……973円/973円/-/-
※カブドットコム証券はインターネット通常手数料で比較