「私は非常に富裕な家庭で育ってきた。(それ故に)履行しなければならない大きな仕事がある。それができているかどうかはわからないが、私はそれを身に着けており、それは名誉のバッジのようなものだ」
父マイケルは子どもたちへの慈善活動に熱心だったが、それを自分が引き継いでいかなければならない、ということを熱弁した。
「私たちの仕事が彼(父マイケル)に誇りをもってもらえることを願うばかりだ」と率直に述べている。
あまりメディアに登場しない末っ子ブランケットは祖母を提訴
末っ子のブランケットは、3人の中でもメディアに登場する機会は少ない。2024年3月、ロンドンで開かれたミュージカル『MJ the Musical』の公演会場に、約10年ぶりに3兄弟がそろって登場した。
2002年、マイケルがベルリンのホテルのバルコニーに現れ、赤ちゃんをぶら下げるように見せてファンに手を振ったシーンは、マイケルの精神状態をめぐる様々な憶測を呼んだが、その赤ちゃんがブランケットだ。現在はブランケットという本名ではなくビギという愛称で自らを呼ぶ。
ブランケットは、祖母でマイケルの母であるキャサリン・ジャクソン(94)の自宅近くに住んでいるが、2024年、祖母に対して訴訟を起こしていることが明らかになった。マイケルの作品の権利をめぐり遺産執行人が権利を売却することに祖母らが反対し裁判を起こしていたが、ブランケットは「裁判の弁護士費用で遺産を減らしてしまった」として祖母に対し費用の返還を求めた。
ブランケットは映画製作に興味を持って勉強しているが、この若さで遺産をめぐる骨肉の裁判に身を置くことになった。
(文=言問通)