相撲協会はこの告発を見て見ないふりをするのか。現役力士たちの奮戦に反して、協会側に不祥事が続発するのは、根本的な相撲界が抱える問題があるからである。
ところで、銀行の不祥事で一番最初に思い出すのは、1981年に起きた三和銀行事件だった。
《1981年(昭和56年)3月25日、当時大阪府茨木市の三和銀行(現・三菱UFJ銀行)茨木支店に勤務していた女性行員が開店とほぼ同時に、同支店のコンピュータ端末からオンラインで三和銀行の大阪の吹田支店、豊中支店と東京の新橋支店、虎ノ門支店の計4支店に開いた架空名義の口座へ、合計1億8000万円の架空入金を行った。
その後、女性行員は歯痛を理由に午前10時30分で早退して、吹田、豊中の両支店で架空入金した金の一部を引き出した後に伊丹空港から飛行機で東京へ向かい、更に新橋、虎ノ門の両支店でも現金を引き出した。現金5000万円と小切手8000万円相当の合計1億3000万円を詐取した女性行員はその全額を都内で実業家の男性(既婚者。以下、恋人)に渡し、引き出し損なった1冊の預金通帳と恋人から渡された現金500万円を持ち、そのまま羽田空港から台北、香港経由でフィリピンの首都マニラへ逃亡した。しかし恋人は海外へは行かず、渡された金を使って日本で家族と豪遊していた。(ウィキペディアより)》
彼女が美形だったから、いやがうえにもこの事件はメディアが挙って取り上げ、一時はスター扱いだった。
今回の三菱銀行の10億円以上を「窃盗」した女性行員も、週刊誌は「和久井映見似」と書いているところがあったが、46歳にしてはなかなかの女性らしい。
文春によれば、女性の名は今村由香理。川村短期大学を卒業して1999年に三菱に入行している。
結婚していて仲が良かったらしい。しかも、夫名義だが資産家で、月ぎめ駐車場には25台ほどが駐車でき、二人の稼ぎと合わせれば十分セレブな生活ができていたはずだという。