介護福祉士の資格取得者は、介護職員として働くことが一般的です。介護福祉士の資格取得者と無資格者の収入については、厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」を参考にできます。同調査によると、両者の平均給与額は以下の通りです。
・介護福祉士:33万1690円(年間:398万280円)
・保有資格なし:27万530円(年間:324万6360円)
介護福祉士と無資格者の平均給与額には6万1160円の差があり、年間で換算すると73万3920円も違います。資格取得で年収アップを目指したい方は、介護福祉士国家資格の取得を検討するのもいいでしょう。
介護職で役立つほかの資格
介護職では、介護福祉士以外にも年収アップにつながる以下のような資格があります。
社会福祉士
厚生労働省によると、社会福祉士とは「専門的知識及び技術をもって、身体上若しくは精神上の障害があること又は環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供する者又は医師その他の保健医療サービスを提供する者その他の関係者との連絡及び調整その他の援助を行うことを業とする者」のことです。
社会福祉士の平均給与は35万2560円で、年収に換算すると423万720円です。令和6年に実施された第36回社会福祉士国家試験では、受験者数3万4539人に対して合格者は2万50人で、合格率は58.1%でした。
介護支援専門員
厚生労働省によると、介護支援専門員(ケアマネジャー)は「要介護者や要支援者の人の相談や心身の状況に応じるとともに、サービス(訪問介護、デイサービスなど)を受けられるようにケアプラン(介護サービス等の提供についての計画)の作成や市町村・サービス事業者・施設等との連絡調整を行う者」です。
介護支援専門員の平均給与は37万6240円で、年収に換算すると451万4880円です。令和6年に実施された第27回介護支援専門員実務研修受講試験では、受験者数5万3699人に対して合格者は1万7228人で、合格率は32.1%でした。