ちなみに、広末が初めて注目を浴びたのは、96年に放映されたNTT DoCoMoのポケベルのCM「広末涼子、ポケベルはじめる」だったが、ここには知る人ぞ知るトリビアが……。

「じつはこのCMは関東ローカルで放送されていたため、彼女の知名度は当初、地域限定のものでした。しかし、大手新聞5紙に展開された全面広告で、ポケベルではなく広末の宣伝かと思えるほど彼女の顔がドアップで掲載されたことで、瞬く間に全国区の人気を得ることとなりました。YouTubeもSNSも存在しない時代に、このような局地的なスタートで全国区のスターとなった彼女の軌跡は、まさに“伝説”と言えます」(前出のアイドル誌元編集長)

 広末本人は、過去に宇多田の才能を知り「“私、歌ってるだけだな”と思い恥ずかしくなった」と語っており、歌手活動は実質3年ほどで封印したが……。
歌手活動の本格再始動により往年のファンの脳裏に彼女が巻き起こした“ヒロスエ・ブーム”がきっと甦ることだろう。

(取材・文=サイゾーオンライン編集部)