「築20年」のマンションに住んでいますが、修繕積立金が「2万円」を超えました。今後はもっと増えることはあるのでしょうか?
築20年以上のマンションでは、修繕積立金の増額が気になるところです。   最近、「毎月の修繕積立金が2万円を超えた」という声も多く聞かれますが、これは一般的なことなのでしょうか? また、今後さらに値上がりする可能性はあるのでしょうか?   本記事では、修繕積立金が増える理由や今後の見通し、さらには管理組合の対応策について解説します。将来的なコストを見据えながら、どのように備えればよいのかを考えていきましょう。

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修繕積立金が高くなる理由とは?

マンションの修繕積立金は、建物の維持・管理に必要な資金を確保するために設定されています。一般的に、新築時は低めに設定されていることが多く、築年数が経過するとともに増額される傾向があります。
 
【主な増額の理由】

1. 大規模修繕の実施

マンションは築12~15年頃、そして築30~40年頃に大規模修繕工事が行われることが一般的です。外壁の補修や防水工事、エレベーターの修理など、費用のかかる工事が増えるため、積立金の増額が必要になります。
 

2. 建築資材や人件費の高騰

近年、建築資材の価格上昇や人件費の高騰が続いており、修繕工事のコストも上昇しています。そのため、当初の積み立て計画では不足し、増額を余儀なくされるケースがあります。
 

3. 初期設定の修繕積立金が低すぎた

新築マンションの販売時には、デベロッパーが月々の管理費や修繕積立金を比較的低く設定することがあります。
 
これは、購入者にとって初期の経済的負担を抑え、マンションをより魅力的に見せるための戦略の一つです。しかし、築年数が経過するにつれ、実際の維持費が不足し、増額が必要になるケースが多くみられます。
 

修繕積立金は今後さらに上がるのか?