老後破綻の記事を読み「自分は大丈夫か?」と心配になりました。定年まで残り3年、老後の備えとしてできることはありますか?
会社勤めで定年が間近になると、いよいよ老後の生活が現実味を帯びてきます。問題なく暮らしていけるのか、不安になる人もいるかもしれません。定年後の暮らし方は人それぞれですが、本記事では老後に向けて最低限確認したい、もしくは考えておきたい、3つの点を提案します。

▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?

1. 家計状況を定期的に確認する習慣をつける

現在の家計状況が把握できていないなら、収支と資産を洗い出すことから始めましょう。そして、定年前に家計状況を定期的に確認する習慣をつけておくことが大切です。現状が分かることで、見直すべきことも見えてきます。
 

収入と支出を収支表にまとめる

収入や支出を、収支表に洗い出してみましょう。収支表には、1年間分の収入と支出をまとめます。収支表を作成することで、以下のことが確認できます。

●収入の範囲内で生活ができているかどうか
●お金をかけ過ぎていることがないか
●利用していないサブスクなど、無駄な支出がないか
●将来必要となる支出の蓄えができているかどうか
●お金の使い方の傾向

「収入」は、手取り収入を把握します。「手取り収入」は会社員の場合、給与から社会保険料や所得税・住民税を引いた残りの、自由に使えるお金です。「支出」は費目ごとに分けて、毎月の支出や、年に数回の支出があるものを洗い出していきます。
 
収支表のサンプルは、図表1のようなものです。日本FP協会のホームページから、ダウンロードできます。
 
図表1

図表1

出典)日本FP協会 便利ツールで家計をチェック
 
お金の使い方の傾向を把握して、定年前には無駄な支出などの見直しや、大事にしていることにいくらまでお金をかけるかの検討を始めましょう。今は、家計管理がスマホで容易にできるアプリなどもありますので、アプリの使い方も勉強して活用してみてください。
 

資産や負債をバランスシートにまとめる