地球の生物全体を考慮した世界観
現在は、環境保護や絶滅危惧種の救済など、地球全体の環境保護を唱える風潮が強い。ただし、歴史を振り返れば我々ホモサピエンスは、地球の他の生物をないがしろにしてきた事実がある。同書は、地球の生物全体を考慮した世界観で、ホモサピエンスが地球規模で何をしてきたかを知らしめてくれる書籍である。
世界中の場所が登場するストーリー
紹介されるホモサピエンスの歴史は、アフロ・ユーラシア大陸、アメリカ大陸、オーストラリア大陸、オセアニアなど、世界中の国と地域が舞台として登場する。サピエンス全史を読む世界中の読者は、自分の住んでいる場所の歴史とリンクさせてよりリアルな感覚で読みすすめることができるのだ。
複数の学問の見解を分かりやすく解説
同書では、ひとつの学問の見解だけでなく、心理学者、生物学者、歴史学者、社会科学者など、複数の学問の見解を紹介している。そのため、読者はより広い視野で考察をすすめることができるのである。また、多くの場面で、具体的な数値を使って、冷静な分析をしている。数値を使った分析は、やや難しいと感じた内容でも、読者の理解度を高める効果がある。
最先端の情報と未来予想の提示
同書では、最後の章で、現在の最先端の情報と未来予想の提示を行っている。我々の関心は、過去を振り返るとともに、これからどうなっていくのかということに集約される。これからの道標となる内容を読者に提示している点も世界的なベストセラーになった要因かもしれない。
文・ZUU online 編集部/ZUU online
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