第2位には、真空ジェシカがランクイン。おぎやはぎやアンタッチャブルらを擁するプロダクション人力舎に所属し、『M-1』では21年から4年連続決勝進出という、安定した実力をみせています。
真空ジェシカの魅力といえば、エッジの効いた独特なボケが持ち味の川北茂澄と、おっかなびっくりツッコミを繰り出すガクの息ぴったりなコンビ芸。時には理解することが難しいボケに対しても、説明的になりすぎないツッコミが入ることで、ネタが成立しているといっても過言ではありません。
24年の『M-1』決勝では、「ピアノがでかすぎるアンジェラ・アキ」という突拍子もないネタで川北がアグレッシブに演奏シーンを表現し、強烈なインパクトを残しました。今大会で「3位」という過去最高位をマークしたことで、さらに人気が広がりそうです。
3位:エバース 8%
第3位に滑りこんだのは、ボケの佐々木隆史とツッコミの町田和樹からなるエバースでした。16年4月結成・東京NSC21期生の彼らは“「神保町よしもと漫才劇場」のエース”と呼ばれ、初の決勝進出を果たした24年の『M-1』では、10組中4位の好成績を残しました。
なお、エバースは同年6月の『ツギクル芸人グランプリ』(フジテレビ系)や7月の『ABCお笑いグランプリ』(テレビ朝日系)でも決勝に進出し、10月に開催された『NHK新人お笑い大賞』では見事優勝。『M-1』決勝直前には初冠番組『このしゃぶしゃぶ、エバースしますか?』(Lemino)が配信されるなど、着々と知名度を広めています。
若手俳優・清水尋也はSNSを通じて「みんな、エバース最高だよ」と公言しており、ネット上でも「ネタがよく作りこまれててすごい」「24年の『M-1』で初めて知って好きになった」といった声が続出。25年はすでに『第10回上方漫才協会大賞』で文芸部門賞を受賞しているエバースは、今年どこまで人気・実力を伸ばしていくか注目です。