NISAなら節税しながら資産形成できる

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次に紹介するのは、制度を活用した資産運用の方法です。2014年に始まったNISAという制度を使えば、投資で発生する税金を非課税にすることができます。具体的にどういったものなのか見ていきましょう。

まとまった資産運用が目的なら「NISA」

NISAは年間の投資上限額が120万円で、非課税期間は最長5年間です。NISAで得た値上がり益や配当金・分配金にかかる税金が非課税になります。NISAを最大限活用しようと思えば、上限額120万円使ったほうが良いので、まとまった資金の運用にはNISAが良いでしょう。

NISAは、2023年までの制度で、その後は新制度に移行する予定です。興味がある人は早めに申し込んだほうがいいでしょう。なお2023年中に購入した商品は、2027年まで非課税で保有することが可能です。

長期的に資産形成をしたいなら「つみたてNISA」

少額を長期的にコツコツと運用して資産形成したいなら、つみたてNISAを活用しましょう。つみたてNISAもNISAと同様に、運用で得た利益は非課税になります。違いは年間投資上限額が40万円で非課税期間が20年間という点です。

毎月1,000円から投資できる金融機関もあり、毎月3万円程度の投資を考えている人に向いています。毎月決まった金額を投資するので、購入時期や単価が分散され、購入価格を平準化できるのがメリットです。

子どもの将来のためなら「ジュニアNISA」

子どもや孫の将来に向けて投資したければ、ジュニアNISAも良いでしょう。0歳から19歳までの人が対象で、親や祖父母などの資金で親権者や祖父母が代理で運用します。年間投資上限額は80万円で、非課税期間は5年間です。子どもや孫が20歳以上になれば、自動的にNISA口座が開設される仕組みになっています。

老後のための資産形成をしたいなら「iDeCo」

iDeCoとは個人型確定拠出年金のことで、公的年金とは別に個人で運用ができる私的年金制度です。自分が拠出したお金を使って自分で運用するので、老後にどれだけ受け取れるかは運用成績次第になります。

iDeCoは、掛金が全額所得控除、運用益が非課税になるほか、年金として受け取る場合は公的年金等控除、一時金の場合は退職所得控除の対象となります。このような節税のメリットを受けながら、老後の資産形成のために、コツコツ積み立てて運用していきたい人は、iDeCoが良いでしょう。なおiDeCoは、60歳になるまで引き出すことができません。

結婚後初の資産運用は投資信託を候補に入れよう

夫婦で家計全体の収入や支出を把握し、今後の運用金額や方針を決めていくとお金の管理がしやすくなります。ライフプランに合わせてお金を管理・運用していくには、預金や投資商品などさまざまな金融商品があり、その中でも投資信託は投資初心者でも比較的始めやすい商品と言えるでしょう。

投資信託であれば、貯蓄したまとまった資金はもちろん、運用に回せる余剰資金を毎月コツコツ投資することもできます。投資信託にはたくさん種類があるので、どの金融商品で結婚後の貯蓄資金を運用するのか、夫婦間でしっかり話し合いましょう。

提供・UpU

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