独身でもお金の管理や運用について迷うことがありますが、結婚するとさらに悩む人がいます。なぜなら、配偶者の意向や家族構成、ライフプランなどに左右されるためです。そこでこの記事では、結婚後のお金の管理で押さえておきたいポイントとともに、資産運用の1つの選択肢として「投資信託」について紹介します。

結婚生活でのお金管理はどうしたら良い?

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結婚生活で悩みがちなお金の管理について、どうすればスムーズにいくかポイントをピックアップしました。さっそく1つずつ見ていきましょう。

お互いの収入、貯蓄額を明確にする

まずは家計全体の収入や支出を把握することが大切です。夫婦でお互いの収入や貯蓄額、支出額を開示し合って明確にしましょう。お互いの収入や貯蓄額が分からないと、「相手が貯蓄してくれているだろう」「たくさん買い物しているからそれなりに収入があるのだろう」などと思い込んでしまうことがあります。

この思い込みによって、貯蓄を相手任せにしたり、浪費癖のせいでいつまでもお金が貯まらなかったりということが起こりがちになります。

夫婦間でお互いの収入や貯蓄額が明確になれば、生活水準が把握でき、無駄な支出が減ったり、目標に合わせて貯蓄額が決まったりします。目標の貯蓄額が分かれば、お金の管理方法も見えてくるでしょう。

将来のビジョンを作り、目標に合わせた貯蓄を計画

計画性なくお金を使ったり貯蓄したりすると、いざお金が必要なときにお金が足りない、思っていたよりも貯蓄できていないといったことに陥るかもしれません。まずは夫婦で、将来のことや目標について話し合いが必要です。

そのときに、将来の夢やどんな人生設計を考えているのかを考えるライフプランシミュレーションを作るとよいでしょう。お互いの思いや考えを知れば、将来のビジョンが明確になり貯蓄の計画が立てやすくなります。

貯蓄したお金の運用方法も考えてみる

貯蓄の計画が明確になったら、どうやって貯蓄するか、または運用するか、その方法について考えていきましょう。日本は低金利の時代が長く続いています。貯蓄をしてもほとんど増えないのが現実です。

貯蓄することは大切ですが、せっかくならより資産を増やしたいもの。「投資には専門的な知識が必要で、素人が手を出すものではない」と思われる人もいるかもしれませんが、投資家の代わりにプロが運用する「投資信託」なら専門的な知識は不要です。

続いては、その投資信託について紹介します。

資産運用なら「投資信託」も1つの選択肢としてあり

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投資信託という言葉、聞いたことはあるけども具体的にはよく分からない……といった人も少なくないでしょう。そこで、まずは投資信託の基本を解説します。

投資信託とは?

投資信託は簡単に言うと、投資家から集めたお金を投資のプロが運用してくれる商品です。運用の成果がよければ分配金を受け取れたり、値上がり益を狙えたりします。

どういった商品に投資するかは投資家が選べるので、あらかじめ設定されている商品内容を確認して、どれだけリスクがとれるかを考えて投資しましょう。ただ、運用の状況によっては損失が出る可能性もあることを忘れてはいけません。

投資信託のメリット

投資信託のメリットは、なんといっても専門家が運用してくれることです。運用についてはお任せになるので、初心者でも投資しやすいでしょう。また、貯蓄したまとまった資金を運用することもできますし、1万円ほどの少額からコツコツと時間をかけて投資することもできます。

投資信託は、株式や債券などさまざまな商品を取り入れているので分散投資できる、という点もメリットです。1つの銘柄に集中して投資するよりも、リスクを軽減する効果が期待できるでしょう。

投資信託のデメリット 

投資信託で考えられるデメリットは、専門家に運用をお願いするため、コスト(信託報酬)がかかることが挙げられます。また、元本の保証はされず、購入や解約する際には手数料がかかります。