下がっている株を買うことは本来であれば危険
逆張り投資においては自分の思い込みによる判断はしないほうが吉であることが多い。
例えば、数ヶ月前に1000円だった株価が今、500円になっている。半値になっているのでお買い得と考えて株を選ぶことを「値ごろ感」というが、株価の値ごろ感で投資を成功させるにはそれなりに経験が必要である。同時に、判断が間違っていた場合には損切りをそつなくこなすことのできる決断力も必要である。
逆張りは下げ続ける株価を押し上げるだけの要素が必要であり、そのためにはインパクトのあるニュース(IR)が必要である。それは例えば、業績赤字からの脱却、大手企業との事業提携、監理銘柄の解除などである。
そのようなニュースは逆張りの契機となる可能性があるための、逆張り投資を試してみる価値がある。ただし、ニュースがあっても一過性の上昇となることもあり、その後下落が続くこともあるため注意深く株価を見守る必要がある。
逆張りに近い投資方法「押し目買い」は効果的
逆張りに近い手法である押し目買いは、初心者にもお勧めできる方法である。
押し目買いとは、上昇している株式が一時的に下がるタイミングで株を買うことである。上昇トレンドにある天井で株を買うわけではないので、仮に失敗しても傷が浅くすむという利点もある。
ちなみに押し目買いには25日移動平均線に触れるタイミングで株を買う、上昇の開始と上昇の終わりの合計の半分の株価(いわゆる半値押し)で株を買うタイミングという典型的な押し目買いポイントが存在する。比較的、成功しやすい投資の方法といえるので試してみても良いだろう。
逆張りは流れに反する行為であることを認識すべし
逆張りも押し目買いもどちらも株価の流れに反する行為であることに注意しよう。
流れに乗るよりも流れの変化をとらえる方が難しいものだ。もしその流れの変化をとらえて株を買ったとしても、流れに変化が起きずに波に飲まれそうになった場合には、いったん波から離脱する決意も必要だ。逆張り投資成功の糸口となっていただければ幸いだ。
文・谷山歩(個人投資家)/ZUU online
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