スタバのソイラテ人気に代表されるように、牛乳の代わりに豆乳やアーモンドミルクなどの植物性ドリンクをコーヒーに入れる方は少なくありません。ヘルシーでおいしいとあれば、飲みたくなるのも当然なのかもしれませんね。

ですが、コーヒーをおいしくする、という点では植物性飲料と互角、あるいはそれ以上の動物性食品がいくつもあります。さらに、それらの動物性食品を使ったオリジナルコーヒーも世界の各地には存在するんです。

そこで、本記事ではコーヒー用のミルク代替品となる動物性食品をセレクト。あわせて、これらを用いてつくる世界のおいしいコーヒー5種類のレシピをご紹介しましょう。

1. 【生クリーム】ウィーンの街ゆく御者の御用達!? アインシュペナー

ホイップした生クリームをのせたコーヒー「アインシュペナー」。日本ではウィンナーコーヒーとして知られていますよね。ドイツ語で「一頭立て馬車」を意味します。

ウィーンでは、アインシュペナーは取っ手のついたグラスで飲まれます。これは、馬車の御者が片手にコーヒーを持ちながら、もう一方の手で馬車を操縦できるようにとのこと。また、屋外でもコーヒーを簡単に冷ませないようにホイップクリームをのせるのだそう。

コーヒーと生クリームの相性は周知のとおり。牛乳よりも脂肪分が多い生クリームをコーヒーに入れると、よりクリーミーでまろやかになります。

【作り方】

1.生クリームを角が立つ程度に泡立てます
2.コーヒーを濃いめにつくり、カップに入れます
3.コーヒーに1を加え、お好みでチョコチップやシナモンなどをトッピングして完成

2. 【バター】アメリカ発、世界から注目を集めた弾丸コーヒー

アメリカ人の起業家、デビッド・アスプレイ氏が考案し、世界から注目を浴びたコーヒー。アスプレイ氏は高脂肪・低炭水化物の摂取によるダイエットも提唱する人物。防弾コーヒーはダイエット効果あり、とも言われたりもしますが、科学的な根拠はないようです。

防弾コーヒーは、バターとココナッツオイルをミキサーでよく混ぜ合わせてコーヒーに入れた飲み物。カフェオレを飲んでいるようなコクとまろやかさ、ココナッツの香りが特徴的です。飲んだときにはバターの味がしないものの、後味にバターが残ります。

【作り方】(一杯分)

1.バター小さじ1と、ココナッツオイル小さじ1をブレンダーでかき混ぜます
2.コーヒーをカップに注ぎ、1を加えて出来上がり

3. 【卵 その1】殻ごと入れちゃうユニークレシピの北欧風エッグコーヒー

スウェーデンやノルウェーで飲まれていたものが、アメリカにも渡ったとされるコーヒー。アメリカでは、ルーター派教会で大勢の信者たちにふるまうためにつくられたため、「教会の地下室のコーヒー」とも呼ばれているとか。

つくり方がとてもユニーク。粗びきしたコーヒー豆と生卵を殻ごと混ぜ合わせ、鍋で水と一緒に煮立てます。こうすると、卵がコーヒーを浄化して酸味や苦みを取り除くと言われています。

卵やコーヒー豆は煮立てているうちに団子状に固まるため、コーヒーに不純物が混ざることはありません。が、出来上がったコーヒーは、透明感が消え、やや濁り気味。ミルクを入れたときのようなクリーミーさやコクはなく、まろやかなブラックコーヒーを飲んでいる感じです。

【作り方】(2杯分)

1.粗びきしたコーヒー大さじ5杯、生卵と殻(お好みで)1個分を混ぜ合わせます
2.鍋に1と水カップ3を入れ、5分くらい煮立てます
3.煮立てると1は団子状に固まりますが、念のため茶こしなどでこしてカップに入れて出来上がり