独立系アドバイザーによる、「学ぶ楽しさ」も意識した一冊

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『お金の小学校』
(近藤正樹著、一間堂/2017年11月9日発売/160ページ/1944円)

日本ではあまり多くない独立系ファイナンシャルアドバイザーとして活躍する近藤正樹氏がまとめた資産運用本で、学ぶ楽しさも意識した初心者向けの一冊だ。

本著ではまず、資産運用や投資という側面から日本人の傾向について分析して解説しており、日本人が銀行への預貯金を好む理由についても説明している。その上で個人の金融資産に対する日本人とアメリカ人の考え方の違いや、物価上昇と資産価値の関係についても紹介している。

そのほか、お金を「働いてもらうもの」と定義した上で、お金を働かせる金融商品として投資信託とイデコ、変額保険などについて説明している。投資ルールとして3つの「コ」(コツコツ・小分け・コトコト)も紹介しており、読みやすさも本著の特徴の一つだ。

30年以上活躍するFPによる初心者向け入門書

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『いちばんカンタン!資産運用の超入門書』
(湯之前敦著、高橋書店/2016年10月20日発売/144ページ/1404円)

金融業界で30年間以上にわたって活躍するファイナンシャルプランナーの湯之前敦氏の著書。資産運用を行う上で、特に実際の資産が少なくても運用によって資産を増やす方法などを、初心者にも理解しやすいように説明していることが特徴となっている。

株式投資や外国為替証拠金(FX)取引、不動産投資や投資信託などの基礎的な仕組みと運用方法を説明しているほか、銀行などの金融機関との関わり方や実生活の中で支払う保険やローンなどで出費を最小限にする方法、クレジットカードの活用方法なども解説している。

また、この本が人気の理由の一つともなっているのが、ケーススタディも紹介しながら仕組みやコツなどを実践的に解説していること。自分にあった資産運用の方法を選ぶ際に、入門書の一冊として選ぶ人も多い。

12年以上前から売れ続けている一冊 実践編

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『細野真宏の世界一わかりやすい株の本』
(細野真宏著、文藝春秋/2005年6月10日発売/128ページ/1080円)

2005年6月に発売されて既に12年以上が経っていながら、依然として、株や資産運用に関する経済本として書店のほかAmazonなどのオンラインショップの売れ筋ランキングに登場する人気本。こちらは「入門編」としての位置付けだが、「実践編」も販売されている。

資産運用におけるが株式投資において、株式チャートと相場の読み方やさまざまな情報の価値を判断するための視点、株売買に関する基本原則や心構え、投資銘柄をどう選別するかなど、本のタイトルの通り、初心者でもわかりやすい本の構成になっている。個人投資家の中には、株式投資を通じた資産運用のバイブルとしている人も多い。

著者の細野真宏氏は新潟県出身の予備校講師で、「カリスマ受験講師」の異名も。『経済のニュースがよくわかる本』(小学館)の「日本経済編」「銀行・郵貯・生命保険編」「世界経済編」などの著書でも有名で、受験対策シリーズも発刊している。

文・岡本一道(金融・経済ジャーナリスト)/ZUU online

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