40歳前後になると、収入の見通しもある程度わかり、その後の人生設計をより考えるようになってきます。では、アラフォーシングル女性で住宅を購入していない場合、これからの住まいについては「賃貸でいくか?」「持ち家を購入するか?」どちらが良いのでしょうか。

40歳女性の平均余命は47.82年という予測です。老後は施設や病院で過ごす時間も考えられますが、それでもあと30年以上住む予定で今後の住まいを考える必要があります。

賃貸と持ち家の主なメリット・デメリット

賃貸の一番のメリットは、住み替えがしやすい点です。デメリットは家賃の支払いが続くことと、一般的には持ち家と比べると仕様や設備グレードが劣ることが多い点でしょう。

一方、持ち家のメリットは、住宅ローンの返済が終われば資産となり、家賃の支払いが不要という点です。デメリットは、住宅ローンの返済や場合によっては「資産」というより「負動産」になってしまうリスクがあることです。

自分は「賃貸派」?それとも「持ち家派」?

「賃貸派」か「持ち家派」かの大きな判断基準は、2つ考えられます。

一つはこれからのライフプランです。場所にとらわれず、さまざまな場所での生活や移住などの可能性を残しておきたいというなら、「賃貸」という選択が良いかもしれません。一方、気に入った場所で長く住み続けたいということであれば、「持ち家」という選択もあります。

判断基準のもう一つは、不動産(資産)を持つというリスクに対する考え方です。家を買うことはその後の住居費を決め、維持管理していく資産を持つということです。

しっかりとした資金計画と物件選びをすることによって、将来「資産」としてプラスに作用することもありますが、住宅ローンの返済や維持管理、住まなくなった場合の処分などのリスクもあります。こういったリスクを考えたくないということであれば、賃貸を選択すべきでしょう。

いずれにしても長い目で見たときに、環境的にも経済的にも、快適に過ごせる空間を鑑みて、「賃貸」と「持ち家」という選択を考えると良いでしょう。

文・吉満博(あなたの住宅購入相談室)

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