「糖質制限」や「炭水化物抜きダイエット」が流行したように、
炭水化物はダイエットの敵!炭水化物は太る!というイメージが強くあります。
しかし、炭水化物の中でも、例えば「玄米」と「白米」を比べると、
「玄米」は(炭水化物だけど)なんとなく体に良いイメージがありますよね!
今回は、炭水化物を「茶色い炭水化物」と「白い炭水化物」に分けて、
すべての炭水化物が、必ずしも太りやすい食品ではないということをお伝えしたいと思います!!!
「白い炭水化物」と「茶色い炭水化物」とは?
炭水化物には、大きく分けて「白い炭水化物」と「茶色い炭水化物」があります。
一般的に「白い炭水化物」が太りやすい食品だと言われ、
「茶色い炭水化物」は太りにくい食品だと言われています。
具体的に、「白い炭水化物」とは、私たちがイメージする「ザ・炭水化物」です。
例えば、白米や、小麦粉で作られたパンやうどん、ラーメンなどが当てはまります。
一方で、「茶色い炭水化物」とは、玄米や全粒粉やそば粉などがあげられます。
精製とは?
「白い炭水化物」と「茶色い炭水化物」の2つの大きな違いは、「精製されているか、いないか」です。
わかりやすくいうと、、、
白い炭水化物・・・精製された炭水化物
茶色い炭水化物・・・精製されていない炭水化物
となります。
ちなみに、「精製」とは、
「まじりものを除いて、純良なものをつくりあげること」ということを意味します。
例えば、「茶色い炭水化物」に含まれる「全粒粉」とは、
小麦粉の一種ですが、精製される前の食品になります。
※通常「小麦粉」は、ブランと呼ばれる表皮や胚芽を取り除いて製粉されます。
しかし、その小麦の粒をまるごと挽いたのが「全粒粉」なのです。
多くの食物繊維や、一部のビタミン・ミネラルが豊富に含まれている
表皮は茶褐色なので、見た目が「茶色い」のです。
そして、表皮と胚芽からくる香ばしい風味と、歯ごたえのある食感が「全粒粉」の特徴なのです!
白米と玄米の栄養価の違い
「白い炭水化物」は割とメジャーな炭水化物なのですぐにイメージできますが、
「茶色い炭水化物」ってあんまりイメージできないですよね。。
そこで、今回は、「白い炭水化物」の代表の「白米」と
「茶色い炭水化物」の代表の「玄米」の栄養価の違いについて、説明していきたいと思います。
まず、玄米とは、稲の最も外側のもみ殻だけを取り除いたお米のことを言います。
玄米には「ぬか」と呼ばれる部分や、「胚芽」が残っています。
(写真=https://www.lawson.co.jp/lab/natural/art/1373154_5111.html)
そして、「ぬか」や「胚芽」の部分には、
ビタミンB1や糖質、たんぱく質、脂質、ミネラル、食物繊維など豊富な栄養素が含まれています。
そのため、玄米の栄養価は高い!と言われているのです。
では実際に、栄養価がどのくらい違うか、表にして比べてみました。
生の精白米100gあたりと、生の玄米100gあたりの栄養価を比較すると、
玄米には特に、脂質、食物繊維、リン、鉄、ビタミンB1、B2、B6が、
白米よりも多く含まれていることが分かります。
ビタミンB1は糖質を、ビタミンB2は脂質を、ビタミンB6はたんぱく質を、
効率よくエネルギーに変えて、疲労回復の効果や肥満防止の効果があります。
また、食物繊維は整腸作用があるので便秘を予防します。
食物繊維については、以前詳しく説明した記事があるので、ぜひ読んでみてください。