6.「貯蓄・返済計画を立てない」必要に応じて専門家に相談する

「どうせ貯めるお金も返すお金もないから」とその日暮らしでしのいでいると、いつまでたっても現状から抜けだせないだろう。

なぜお金がないのか、どうすれば貯蓄できるのか、どうすれば負債を減らせるのか—自らが置かれた状況をきちんと把握し、対応策を立てて実行に移すことで、時間はかかるが突破口は見えてくるのではないだろうか。

貯蓄したいのならただ漠然と貯めようとするのではなく、励みとなるゴールを設定する。あるいはファイナンシャルアドバイザーなど専門家のアドバイスを受けながら、人生設計を立てるのも賢明な手段だ。

負債をなくしたいのなら自分の力だけで返済できるのか、弁護士など専門家の助けを借りる必要があるのかを見極めることも重要である。

7.「生活スタイルを変えない」お金を使う生活習慣から抜けだす

「今お金がない」ということは、これまでお金がなくなる生活を送っていたということだ。長年続けてきた習慣から抜けださない限り、経済状況が改善される望みは薄い。

「浪費していた」「収入に見合わない生活をしていた」と自覚しているのであれば、今すぐ無駄のない、収入に見合った生活に切り替える。「どうしてお金がないのか分からない」というのであれば、まずは家計簿をつけて支出を見直すことから始めてみよう。大まかなお金の動きを把握するだけで、何をどう改善すればよいのかが見えてくるはずだ。

例えば毎週のように飲みにでかけていたのを隔週に減らす、年に4回の旅行を半分に減らす、部屋数が余っているのなら小さな家に引っ越す、2台所有している車のうちほとんど使っていない方の1台を思いきって処分する。最初は抵抗を感じるだろうが、慣れてしまえば「もっと早くそうすべきだった」と考えも変わるだろう。

8.「まったく貯蓄しない」経済的な余裕がないを言い訳にしない

「お金がないのに貯蓄ができるはずがない」という考えが、長期的に見た場合マイナスにしか作用しないことは多くの専門家が指摘している。特に負債をかかえているのであれば、「貯蓄に回せるお金がない」のも当然のように思えるが、果たして本当にそうだろうか。

例え負債を返済中でも必要な助けを得て計画的な返済をしていれば、いずれほんの少額でも貯蓄に回すゆとりが見つかるかも知れない。あるいは今は本当にその余裕がなくても、長期間にわたり「貯蓄は無理だ」と思い続けた結果、「いつまでたっても貯蓄できない習慣」が身についてしまいかねない。

経済的に苦しい生活をしていても節約できる点を見つけることで、少しづつ貯蓄の習慣をつけていく。最も良くないのは貯蓄しないことではなく、貯蓄しようとしないことだ。

文・アレン・琴子(英国在住フリーランスライター)/ZUU online

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