保湿力の高さで有名なシアバターは、ボディだけじゃなく、髪にも効果があることを知ってますか?シアバターは使い方によって、髪のスタイリング剤としてワックスにもトリートメントにもなるんです。そんなシアバターの効果&おすすめの使い方を解説します。
シアバターは髪の毛にも効果あり!おすすめと使い方教えます
シアバターと言えば、お肌をつるつるにするために、ボディに塗る化粧品として認識している人は多いと思います。実際、リップバームやボディソープでも、シアバターが使われている製品はたくさんあります。
でも、シアバターは髪にも使えるって知ってますか?スタイリングのワックス、トリートメントなど、その使い方は様々です。
乾燥する季節は特に、「シアバターを使ってみよう!」と意気込むかもしれませんが、市販品を見に行くと、意外にシアバターの種類が多くて、どれがいいのかわからない!ということもあると思います。
今回、おすすめのシアバターと、効果的かつおすすめのシアバターの使い方をご紹介します。上手に使いこないして、髪にもボディにも潤いを与えましょう。
髪にもボディにもいいシアバターって…そもそも何?化粧品?
シアバターの保湿効果が抜群で、髪にもボディにもいいとわかったところで、気になるのがどこで作られ、どんな材料でできているのかということ。
シアバターとは、シアという木の実から採れる植物性油脂のことです。シアの木は、高温多湿で年間平均気温が30度を越えるガーナ、ウガンダ、ナイジェリアといった、西アフリカや中央アフリカに繁殖しています。
現地では美容目的や化粧品としての用途以外に、やけどの治療や筋肉痛の緩和、日焼け止め、赤ちゃんの肌を保護するといった、幅広い使い方がされています。
シアバターの保湿力の秘密は、含有されている成分「ステアリン酸」と「オレイン酸」にあります。これらの成分が髪の保湿などに一役買ってくれるんですね。人の体内で作られる同じ脂肪酸になるので、髪につけるとなじみやすいのです。
シアバターは35~40度で溶けやすく、人の手のひらの上で転がすと使いやすくなります。
髪にもボディにも潤い!シアバターを選ぶ時のポイント
髪にもボディにも使えるシアバターは、女性の強い味方。シアバターひとつですべてのメンテナンスができて美を保ってくれるわけです。でも、やはり選ぶポイントというものがあります。
商品を買い求める際、どこをチェックしていけばいいのか、より良い商品をGETするために把握しておきましょう。
1:添加物が含まれていないか
シアバターは、元々高温多湿で熱帯気候のアフリカで作られているくらいですから、保存性はバッチリで、自然のまま使うことができます。
ただ、諸外国の市販品シアバターには、合成化学物質や合成香料がたっぷり使われている、いわばまがい物のような製品もあります。
合成化学物質や保存料が多いと、シアバター本来の効果がなくなってしまいます。そのため、成分表示に「シアバター100%」としっかり明記されている製品を選ぶ必要があるのです。
精製されたシアバターは無臭のため、天然ハーブなどで香りづけしている化粧品のようなタイプもあります。ここで合成香料が使われているものをチョイスしないよう注意しましょう。
2:精製されているか、そうでないか
市販品のシアバターには、精製されているタイプと未精製のタイプがあります。化学処理されているか、そうでないかの違いです。
未精製だと本来シアバターが持っている成分がそのまま含まれていて、自然に近い状態で使うことができます。反対に、精製されたシアバターは不純物が取り除かれており、品質が安定していて長期保存が可能です。
そのため、敏感肌など肌が弱い人には精製されたシアバターがおすすめです。精製されてクリーム状になっており、柔らかく肌への刺激が少ない化粧品として使えます。
肌質を問わないのであれば、おすすめはやはり未精製のシアバターです。自然の有効成分がそのまま含まれている分、化粧品としても美容成分がたっぷり含まれていますからね。髪にワックスやスタイリング剤として使う場合も、未精製がおすすめです。
3:アフリカ産がベスト
シアバターの成分は産地によって異なります。日本で市販されているシアバターは、大体西アフリカ産ですが、同じアフリカ大陸であっても、オレイン酸とステアリン酸の割合が違うことはよくあります。
いずれにしても、シアバターは自然の有効成分がたっぷり含まれたアフリカ産がベストです。特に、マンギフォリア種と呼ばれる西アフリカ産のシアバターは、オレイン酸とステアリン酸の割合がほぼ半分ずつ。
ステアリン酸はビタミンEを含んでいて、抗酸化作用が期待できます。ビタミンEは化粧品にも多く含まれており、肌に塗ると膜を張ったように弾力がありながら、しっとりとした感覚になります。
また、ニロティカ種と呼ばれるシアバターは東アフリカの南スーダンなどで採れ、さらさらとしたつけ心地が特徴的です。ステアリン酸の水を弾く作用が少ないためです。
つけ心地に好みがあると思うので、髪やボディへの使い方や用途に合わせて、シアバターを選んでみるといいでしょう。
髪にもボディにも潤い!シアバターの保管方法と消費期限
特に精製されたシアバターでは、保管方法には注意が必要です。と言っても、元々アフリカの暑い気候の中で採れるものなので、そこまで神経質になる必要はありません。
基本的には、直射日光を避け、密閉した場所に置くことがおすすめです。夏場の30度越えの日には、冷蔵庫に入れて保管するようにしましょう。
アフリカの燦燦と太陽の光が降り注ぐイメージからすると、涼しい場所に保管する方がいいとはちょっと不思議な気もしますね。
自然で採れるシアバターの消費期限は1年ほど。ただ、これはあくまで精製されたシアバターの場合です。開封後は1ヶ月から3ヶ月で使うようにしましょう。また、未精製のものや無添加のものは、色や香りに違和感があれば、使用をストップしましょう。