株主優待と配当

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サンリオの株主優待と配当は年2回。株主優待では、東京の「サンリオピューロランド」または大分の「ハーモニーランド」で利用できるパスポート券(入園+アトラクション利用)と引き換え可能な優待券が、100株以上の保有で年に6枚もらえます。

株主優待

優待内容(年2回)
1.テーマパーク(サンリオピューロランド、ハーモニーランド)共通優待券
2.サンリオショップ(直営店)、サンリオオンラインショップで使用可能な株主優待券

  • 100株以上……テーマパーク共通優待券3枚、優待券:1000円券1枚
  • 500株以上……テーマパーク共通優待券6枚、優待券:1000円券1枚
  • 1000株以上……テーマパーク共通優待券8枚、優待券:1000円券2枚
  • 4000株以上……テーマパーク共通優待券10枚、優待券:1000円券2枚 権利確定日: 3月末日、9月末日

    配当金

    予想1株配当:30円(15円×年2回)
    予想配当利回り:1.43%(2018年6月15日現在)

    いくらの投資でもらえる?

    サンリオピューロランドのパスポートは3800円(休日)、ハーモニーランドは2900円(全日)です。

    2018年6月18日の株価(終値)は2089円ですから100株では2万8900円、年間でもらえるピューロランドのパスポート6枚と優待券2枚を2万4800円相当として見ると、優待利回りは11.87%となり、とてもお得な内容です。

    また、保有株数に対してもらえる優待券の枚数で言えば、100株持つのが一番お得です。例えば、家族で使えるテーマパーク共通優待券が半年ごとに6枚欲しい場合は、1人で500株買うよりも夫婦で100株ずつ買ったほうが、少ない投資額で多くの優待券をもらうことができるのです。

    サンリオの株価 

(写真=Inozemtsev Konstantin/Shutterstock.com)

では、現在のサンリオの株価は適正な水準なのでしょうか?

直近の高値は業績が好調だった2013年の6200円(9月27日)で、その後は下落トレンドとなっています。2018年に年初来の安値である1800円まで下げ、現在8月23日の終値は2285円です。6200円の高値からすると1/3強になっています。

こんなに安くなっているならぜひ買いたいと思う人もいれば、逆に、警戒して手が出ないという人もいると思います。

そこで参考になるのが「PER(株価収益率)」という指標です。

PERは、その会社が近い将来に上げる「利益」に対して、現在の株価が割高なのか割安なのか、いわば適正価格を探るものです。業種やその時の相場の雰囲気にもより、また例外もありますが、PER=15~20倍程度が標準で、10倍以下は「割安」、30倍を超えてくると「割高」と言われます。

サンリオの場合は、会社が予想する来期の利益に対して、PERは約60倍(執筆当時)、けっこう割高と考えていいでしょう。

ただし、株価は投資家の気持ち次第というところもあり、期待値が高ければ、少々実績が伴っていなくても上昇することもあります。

サンリオは、5月に発表された中期経営計画がかなり前向きで強気な内容だったため、これが好感されて、株価は少しずつ持ち直してきているようです。

サンリオ <8136> 2018年8月23日現在

  • 株価:2285円
  • 売買単位:100株
  • 予想PER:64.62倍
  • 実績PBR:3.78倍
  • 予想1株配当:30円
  • 予想配当利回り:1.31%