リップルの将来性は? 

XRPの将来性は、XRPが今後多くの機関で実際に使われるかどうかで決まるといっても良い。XRPは低い手数料で、どのような場所から場所へでもスピーディーに送金できる。例えば、日本から地球の裏側のチリに送金する場合でも、ほんの数秒で送金が完了できる。

リップル社が進出しようとしている国際送金市場では、国境を越えた送金は通常、数日かかり、コストも高いため、「送金にXRPを使おう」と銀行が考えることはある意味自然なことだと言える。

ある程度XRPのシステムを使う銀行が増えれば、その後は加速的にXRPを採用する銀行が増えることが予想される。

プロジェクトから見るリップルの実需予想

XRPは、2017年末に最高価格を記録して以来、右肩下がりで価格が下落していっており、XRPの先行きに関して大きな不安を抱いている人が多いのも事実だ。

しかしその値動きに反して、プロジェクトは着々と前に進んでいる。リップル社の創業者であるクリス・ラーセン氏は、リップル社が100を超える企業や機関と製造契約を結んでいると明らかにしている。また、産油国であるクウェートの最大の銀行である「クウェート国立銀行」とも契約するなど、他の仮想通貨では考えられないようなスピードで提携が進んでいるのだ。

リップルはあくまでも実用性本位に見るべき「システム」である。XRPの値動きにしても、一過性の価格の乱高下ではなく、今後の実需を参考に先行きを見るべきものと言えるだろう。

リップルのデメリットはある?リップルが今後解決しなければならない問題

XRPにもデメリットと思われる点もある。XRPの証券問題である。他の仮想通貨とは違い、リップル社がコントロールできる、ある意味中央主権的な仮想通貨である。このことから、「XRP(リップル)は仮想通貨ではなく証券ではないのか?」と批判されることが多い。

取引承認するバリデータ(承認者)はリップル社が認めた機関しかなることができない。また総発行数の1,000億枚のうち、リップル社が約550億枚を「ロックアップ」として保有していることも問題視されている。

しかし、アメリカの大手仮想通貨取引所「ビットレックス(Bitrrex)」をはじめとする仮想通貨取引所3社は、XRPを使った送金システム「X-Rapid」に参加することを発表するなど、XRPの利用に積極的な姿勢を見せている。取引所はリップルの証券問題に不安を感じていないということであり、明るいニュースと言える。

リップルが買えるおすすめの取引所は?

XRPは、国内の仮想通貨取引所で売買できる。日本の取引所でリップルを扱っているのは、ビットバンク、ビットトレード、GMOコイン、ビットポイント、QUOINEX、DMMビットコイン、SBIバーチャルカレンシーズとなっている。これらはすべて金融庁が認可した取引所なので、安心して取引ができる。

この中で、取引所形式で、指値ができてコストが低く売買できる取引所はビットバンク、GMOコイン、ビットトレード、ビットポイント、QUOINEXとなっている。

取引所形式の場合、個人の注文を取引所が仲介するという仕組みになっているので、取引所に大きな手数料を支払わずに済むのが魅力だ。取引所形式ではなく、販売所形式の場合は、リップルを売買するときに、かなり手数料が取られてしまうので、仮想通貨の売買を行う際には、売買板を使って取引ができる、取引所形式のところを選ぶようにしたい。

他の取引所も使い勝手が良いところが多いので、自分に合った仮想通貨の取引所を選ぶようにしよう。口座開設には1週間程度かかることも多いので、取引所の口座はあらかじめ開設しておくといいだろう。

文・ZUU online編集部/ZUU online

【こちらの記事もおすすめ】
1万円から始められる投資があるって、知っていますか?
あなたの資産運用リスク許容度がわかる10のチェックリスト
買い物ついでにプチ資産運用 「おつり投資」「ポイント投資」って?
寄付だけじゃない!クラウドファンディング2つの「新しい形」
何から始めたらいい?投資のはじめの第一歩