給料が退職理由の決定打になることは少ない
先ほど挙げた3つの退職理由のほかにも、「給料が安い」といった不満を口にする社員もいます。
しかし、給料については、業界平均を大幅に下回っていなければ、これが退職理由の決定打になることは少ないというのが、私の実感です。
なぜなら、それを承知で入社してきているからです。
転職することで月の給料が今より5万円くらい上がるのであれば、転職する人もいるでしょう。
しかし、転職しても1万円そこそこしか上がらないのであれば、給料に対する不満だけが原因で転職する人はいないといってもいいと思います。
なぜなら、転職した場合、また一から職場の人たちと人間関係を築いていかなければいけないからです。
実際、これは大きなストレスになりますので、現在の職場で人間関係がうまくいっているのであれば、1万円のためにあえて冒険したくないという人が多いのです。
だからといって、社員の給料を改善せずに放置しておいていいかというと、そういうわけではありません。
給料に対して不満を感じている社員がいるとしたら、その社員のモチベーションを落とさないためにも、きちんと対応すべきでしょう。
ちなみに、当社では社員の給料に対する不満を解消するために、さまざまな工夫をしています。
小池修(こいけおさむ)
リハプライム株式会社代表取締役。早稲田大学法学部卒業後、不動産会社の営業マンを経て、上場企業(フィットネスクラブ)の役員まで上りつめる。しかし、2010年、両親がほぼ同時に倒れ、介護が必要になったことを機に2011年4月に埼玉県さいたま市にデイサービスの1号店をオープン。その後、デイサービスのFCを全国展開しつつ、訪問看護ステーションや介護タクシー、福祉用具販売などの事業も次々に展開。さらに2018年1月にはシニア向け美容室を併設したカフェ「茶の間」をオープン。同時に、離職率50%が当たり前の介護業界で、定着率96%を達成し、業界の注目を集めている。
提供・ZUU online
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