正面から見ると、瞳とくちばしが[●▲●]で表現できる。こんなかわいい鳥はなかなかほかにはいませんよね。私がシマエナガを知ったきっかけはX(当時はTwitter)でバズっていた投稿を見てそのあまりのかわいさに惚れ込み、それ以来、すっかり魅了されてしまいました」

◆撮影が難しいからこそハマる!

シマエナガ
 シマエナガの警戒心はそれほど強くなく、ときに手を伸ばせば届くほどの距離まで近づけることもあるそうです。とはいえ、動きは俊敏で、撮影は難しそう。

 やなぎさわさんも、最初はなかなか思うように撮影できなかったとのこと。

「シマエナガの存在を知ってから自分でも撮ってみたいとカメラ機材を揃えたのが始まりでしたが、日本最小級の身体を持ち常に動いているシマエナガの撮影は難しく、なかなかかわいい姿を撮らせてもらえないところも魅力のひとつです。

 いくらかわいくても、簡単に撮れていたらここまでハマっていなかったと思います。動きや距離感など試行錯誤しながら、一番かわいい正面顔がなんとか撮れたときは、本当に嬉しいものです」

 ネットを中心に年々人気が広がっているシマエナガ。やなぎさわさんは、このかわいさをもっと多くの人に知ってほしいと語ります。

「すぐ会えるときもあるし、1日じゅう探してダメなときもある。すべては運次第で、実際に会うと、身体の小ささに驚きますし、かわいさに感動します。ぜひみなさんも、シマエナガを探しに北海道に来て、その魅力により深くハマってみてください」

【やなぎさわごう(写真家)】

大阪府生まれ。北海道にしかいない“雪の妖精”シマエナガに魅せられ、冬になるとほぼ毎日シマエナガを撮影。SNSアカウント『ぼく、シマエナガ。』を運営し、シマエナガの魅力を広く発信している。防寒のため羽の中に空気を入れて膨らむことから、1年でもっとも寒い日とされる大寒を記念日『シマエナガの日』として制定。日本一(自称)のシマエナガグッズコレクター。座右の銘は『シマエナガしか勝たん』