【親の離婚の子供への影響⑥】精神科受診率アップ
両親の離婚が子供に与えた影響の6つ目は、両親が離婚している子供の精神科の受診率は、両親が離婚していない子供の受診率の約2倍になるということです。
両親の離婚によって心理的なショックを受けることで、精神科の受診率というのが他の子供に比べて上がってしまいます。
向精神薬は学校の勉強にも影響を与えることがありますよね。
精神科の受診が必要になるほどのショックを子供に与えてしまうことは絶対に避けなくてはいけません。
離婚が仕方ないことであるならば、子供がどうすればショックを受けないで済むのかという事を二人で真剣に考えましょう。
【親の離婚の子供への影響⑦】成人後の離婚率は高い
両親の離婚が子供に与えた影響の7つ目は、両親が離婚している子供が成人した後の離婚率は、他の人に比べて高くなるということです。
両親が離婚しているという事実によって、成人後も子供の心理にも離婚に対するハードルが他の人に比べて低くなっていると考えられます。
また子供にとっては人生のロールモデルというのは両親になるわけですから、両親の離婚によって健全な夫婦生活を学ぶことができなかったことで、成人後も結婚生活がうまくいかなくなることがあるようです。
だからといって、子供が成人した後のことまで考えて離婚したい気持ちを抑えて我慢していると、機能不全家族になってしまいます。
離婚した後も親が幸せな生き方を子供に見せることで、成人してから子供自身の幸せを掴んでもいいのだよと背中で見せるしかないでしょう。
離婚するタイミングは子供の気持ちを第一に!
両親の離婚というのが、子供にどんな影響を与えるのか、ということがわかりましたよね。
子供が成人した後の熟年離婚とは違って、成人する前の子供は、両親の離婚によって大きな影響を受けるのは確かです。
しかし、両親の不仲を見せられて、機能不全家族で育つことが、成人後の子供の心に与える影響の方が、よほど大きいと言われています。
離婚を告げられて、実際に一緒に暮らしていた両親が離れ離れで暮らすことになったら、その時には子供は大きなショックを受けるのは当然です。
しかし、養育費や戸籍といった決めるべき問題をしっかりと決めたら、後は子供に与える影響を最小限にすることを考えて、子供の気持ちの整理がついたタイミングで離婚をするようにしましょう。
子供の気持ちとタイミングを第一に考えることが、成人としての離婚する親の務めだとも言えるでしょう。
離婚すると子供の戸籍はどうなる?
離婚するときに、気になるのが子供の戸籍がどうなるのか、ということです。
離婚するときには、子供の親権や監護権を決めることは知っていても、子供の戸籍がどうなるのかまではあまりよく知らないですよね。
父親と母親が結婚すると、新しい家族の戸籍が作られて、子供はその戸籍に入ります。
離婚すると、結婚前から姓を変えた人が戸籍から抜けることになります。
通常は女性の方が結婚するときに夫の姓に変わることが多いので、母親が戸籍から抜けることになります。
結婚した戸籍から抜けた母親は、実家がまだ残っていれば、実家の戸籍に戻ることになります。
すでに実家がなくなっていた場合には、新しい戸籍を作ってそこに入ることになります。
その時に、子供の親権を取ったら、子供の戸籍もうつるのかというと、そうではありません。
何も手続きをしなければ、子供の戸籍は父親の戸籍に入ったままになります。
またその時には、母親が結婚前の実家の姓に戻ったとしても、子供は父親の姓を名乗ることになります。
子供の姓を母親の姓にしたい場合には、子供の戸籍を母親の戸籍に移すための手続きが必要になります。
子供の戸籍を変更するためには、家庭裁判所に「子の氏の変更許可審判申立書」を提出する必要があります。
母親が親権を取って、子供と同居するのに苗字が違うことで不都合があるという場合には、ほとんどの場合認められます。
しかし、母親は監護権のみで、親権が父親にある場合には認められないので、離婚するときに母親がどちらの姓を名乗るのか、ということは慎重に考える必要があります。