年末年始にかけて香取慎吾が存在感を増している。

 香取は2016年のSMAP解散後、翌17年9月に稲垣吾郎、草なぎ剛とともに旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)から独立、3人の共同プロジェクト「新しい地図」として活動をスタートさせた。

 結果、他の旧ジャニーズ事務所退所組と同様、地上波から消えることになったわけだが、スポーツ紙の芸能担当記者は振り返る。

「3人は“SMAPの生みの親”である元チーフマネジャーのもと、いち早くインターネットテレビ局のABEMAとタッグを組み、現在までレギュラー番組を持っています。その一方で、香取はソロでのレギュラー番組だった『SmaSTATION!!』(テレビ朝日系)が17年9月に、『おじゃMAP!!』(フジテレビ系)が18年3月に終了。稲垣も草なぎも続々と地上波のレギュラー番組が終了しました」

 だが、23年秋に旧ジャニーズ事務所が創業者の故ジャニー喜多川氏の長年の所属タレントたちに対する性加害を認めて謝罪し、社名変更まで余儀なくされるなど“ジャニーズ帝国”が崩壊すると状況が一変。

 そして、今まさに強い追い風を受けているのが香取なのだ。

 芸能ジャーナリストの竹下光氏は語る。

「香取さんといえば、昨年11月に中森明菜さんとの『TATTOO(feat. 中森明菜)』でのコラボレーションが話題になりましたが、同曲が収録されている3rdアルバム『Circus Funk』はオリコン週間デジタルアルバムランキングで1位を獲得。また、今年1月期のフジ系連続ドラマ『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』で主演を務めているほか、音楽番組や特番など多数の番組に出演。『第37回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』の審査員も務めるなど、活躍が目立ちます」

 そんな中、解散まで長年にわたって放送されていたSMAPの冠番組『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)、さらにはソロでのレギュラー番組を放送していた縁もあってか、香取の番組起用に積極的な姿勢を見せているのがフジテレビだ。