遺産の「一部放棄」は法律上認められていません。相続では、プラスの財産(不動産や預貯金など)もマイナスの財産(借金や負債など)も一括で引き継ぐのが原則です。そのため、特定の財産だけを受け取り、他の財産を放棄するという選択はできません。
一部の財産だけを放棄することはできないものの、「相続放棄」や「限定承認」といった手続きを適切に活用することで、負担を最小限に抑える方法もあります。
不動産や借金に関する対処法としては、遺産分割協議や国庫帰属制度の活用が有効です。また、一般的に、相続にかかるコストや手続きの負担が放棄の主な理由として挙げられるため、事前に専門家に相談し、計画的に対策を講じることをおすすめします。
出典
デジタル庁 e-Gov法令検索 民法 第四章相続の承認及び放棄 第一節総則(相続の承認又は放棄をすべき期間)第九百十五条
最高裁判所 相続の限定承認の申述
一般社団法人あんしん解体業者認定協会 実家の相続に関する意識調査(PR TIMES)
一般社団法人あんしん解体業者認定協会 解体無料見積ガイド
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
【関連記事】
- 父の死後、口座が凍結される前に葬儀費用を引き出しても問題ない?
- 「墓じまい」されても気にならない人は70%超! どのくらいの費用がかかるの?
- 家の「解体費用」を安く抑える方法とは? 解体前にやるべき「4つのこと」を解説