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一部の銀行で変動型の「住宅ローン金利」が引き上げに
2024年10月、日銀の追加利上げを受けて一部の銀行は変動金利型の住宅ローンの基準金利を引き上げました。住宅ローンの金利は、銀行が企業に対し短期で貸し出す際の基準金利である「短期プライムレート」に連動して決まるのが原則です。この「短期プライムレート」は、日銀が設定する「政策金利」の影響を受けます。
「引き上げ」を決めた銀行は、「0.15パーセント」を目安に10月の住宅ローン金利を引き上げているようです。
今回の住宅ローン金利の引き上げは日銀の追加利上げに伴うものですが、住宅ローン以外にも私たちの生活にさまざまな影響が出てくることも予想されます。
金利が上がると「住宅ローン」の返済総額はいくらくらい高くなる?
一般財団法人住宅金融普及協会が公表している「民間金融機関の住宅ローン金利推移」によると、変動金利型の住宅ローン金利はここ30年ほどは横ばいで推移していますが、過去には店頭金利が8パーセントを超える時代があったことも分かります。
今後の金利変動を正確に予測することは困難ですが、例えば住宅ローン金利が「1パーセント」上がった場合、返済総額はいくらくらい高くなるのでしょうか。
住宅ローンの返済総額は借入金額に利息を加えることで算出が可能です。また、一般財団法人住宅金融普及協会の「住宅ローンの金利情報」によると、2025年1月時点の住宅ローン金利幅は表1のようになっています。
表1
最低金利 | 最高金利 | |
---|---|---|
変動金利 | 0.284パーセント | 3.945パーセント |
20年固定金利 | 1.2パーセント | 6.23パーセント |
35年固定金利 | 1.2パーセント | 5.33パーセント |