結婚が決まったら、夫婦の、そして将来の家族のためにお金について話し合う必要が出てきます。お金の話は親しい間柄でも躊躇してしまうものですが、結婚前であれば自然と話せるのではないでしょうか。新生活を安心して始められるよう、パートナーと「お金会議」を開いてみませんか?

結婚が決まったらお金について話をしよう

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結婚に向かって始めるべき準備と言えば、両家顔合わせに結納、結婚式場探しと結婚式・披露宴の準備、新居探し、新婚旅行など多岐にわたります。カップルによってその内容は異なりますが、さまざまなことに取り掛かる必要が出てくるのはみんな同じです。

結婚式をはじめとする大きなイベントごとばかりに気をとられてしまいますが、忘れてはいけないのが結婚後の長い人生です。これからさまざまなライフイベントが2人には訪れます。そのときに必要となってくるのがお金です。

そうしたライフイベントを想定し、お金に関する話し合いを行うことが大切です。恋人同士であったころには気まずくて聞けなかったことも、将来に向けてはっきりさせておきましょう。

今の預金や借り入れ・ローンを明確に

まずはお互いの資産について把握することから始めましょう。定期的な収入である給与・賞与のほか、預金はどのくらいか、任意保険の加入の有無とその内容、そして借り入れやローン、奨学金などの返済はあるのか。生活費のほかにどんなことにお金を使っているのか、お互いに知っておくといいでしょう。

聞き出しにくい内容も含まれますが、結婚が決まったときがお互いに話しやすいタイミングです。あらかじめ表を作っておくなどして項目を整理し、双方の情報をまとめられるようにするのもいいでしょう。自分のお金の流れを改めて確認するいい機会にもなります。

結婚に関する資金を計算しよう

結婚式や披露宴などを開く予定がある場合は、その費用についても早めに認識をすり合わせておくといいでしょう。

ちなみに結納金の平均額ですが、結婚情報誌『ゼクシィ』が2019年4月~2020年3月に挙式や披露宴・ウエディングパーティを行った人を対象に実施した「ゼクシィ結婚トレンド調査 2020 首都圏」によると、首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)の平均額は101万2,000円、全国平均では94万9,000円でした。

また、挙式、披露宴・ウエディングパーティの費用は総額で首都圏の平均が382万6,000円、全国平均では362万3,000円となっています。

規模、地域、内容によって必要となる費用は大きく変わるため、希望条件と予算のバランスを2人で話し合う必要があります。また新居に引っ越す場合は、当然そのお金もかかります。

大きな出費の際には意見の食い違いが出てくることもあります。この機会に考え方をすり合わせ、産み育てる子どもの人数や引っ越しの予定など、今後の人生設計を2人で考えることで同じ視点を持つようにしましょう。

結婚後のお金の管理

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基本的に結婚したら1つの世帯で暮らすことになるため、家計をどのように管理するかをあらかじめ決めておくほうが安心です。