受験の準備に伴う細かい費用も見逃せません。受験用の筆記用具や会場での昼食代、試験後の模範解答集の購入費などです。一つひとつは小額でも、合計すると数千円から数万円になることがあります。
トータルコストのイメージ
模試代、受験料、交通費、宿泊費を合わせると、大学受験にかかる費用は1人あたり約25万円から26万円程度になります。東京私大教連の「私立大学新入生の家計負担調査」によると、受験費用(受験料・交通費・宿泊費)は、自宅通学者が平均25万7900円、自宅外通学者は平均25万3800円となっています。
事前にどの項目にどれだけ費用がかかるかを把握し、無駄な出費を減らす工夫をすることで、負担を軽減することが可能です。
受験費用を抑えるための具体的な工夫
受験費用を抑えるためには、さまざまな工夫をこらしましょう。
1.模試は必要最低限に絞る
志望校の入試形式に近い模試を選ぶことで、効率的な対策が可能です。また、学校で実施される模試を活用すれば、個別に申し込むよりも割安になる場合があります。
2.受験校の選定を工夫する
地元の大学やオンライン受験が可能な大学を選べば、交通費や宿泊費を抑えることができます。また、併願割引制度を設けている大学もあるため、活用するとお得です。
3.宿泊施設を工夫する
試験会場近くの安価な宿泊施設を早めに予約するか、親戚や友人宅を活用するのも一つの方法です。
知っておきたい助成制度や奨学金の活用法
多くの自治体や団体が、教育費負担軽減のための助成制度を提供しています。
1.教育ローンや助成金
日本政策金融公庫が提供する教育ローンは、低金利で利用できるためおすすめです。また、自治体が独自に行う助成金制度も確認してみましょう。
2.奨学金制度