そして最後にひとり、超大物が控えている。昨年、突如姿を消した松本人志は本当に復帰できるのか。それともこのまま地上波から姿を消してしまうのか。エンタメウォッチャーの大塚ナギサ氏はこう予測する。

「松本さんについては一部の熱心なファンによる復帰待望論もありますが、性加害問題という騒動の性質上、世間の目もあり、スポンサー側も慎重にならざるをえない。また、“独占インタビュー”という形で久々にメディアに登場しましたが、騒動の核心に迫る内容に乏しく、世の中からの納得を得られたとは言い難い現実があります。もし松本さんの地上波復帰があるとしても、“もう少し段階を踏んでから”となるのではないでしょうか」(大塚氏)

 松本は前述の独占インタビューにて、独自プラットフォーム『ダウンタウンチャンネル(仮)』を立ち上げ、そこで活動を再開すると宣言したが……。

「自身も地上波での復帰にこだわっていないと見ることもできる。実際問題として、松本さん不在でも地上波は問題なく成立していますし、各局もリスクを負って松本さんを地上波に復帰させる必要もない。むしろ批判にさらされて地上波に出るよりも、お金を払ってくれるファンを大切にするというのは自然な選択とも言えます」(同前)

 2025年はテレビ史に刻まれる変革の1年になるか。

木村之男(芸能記者、TVウォッチャー):1972年生まれ、東京都出身。大学時代にライターとして活動し始め、出版社~編集プロダクションを経てフリーに。芸能・カルチャー・テレビ・広告業界などに精通する。趣味はテレビに映った場所を探し出して、そこに行くこと。