しかしテレビ欄を眺めれば、まだまだ長寿番組はいくつも存在する。シニア世代の活躍は同年代のみならず若者にも喜ばしいことだが、テレビの未来を考えれば、後進に道を譲るのも大事な責務だ。2025年、その候補に上がりそうな人物は誰か。

「肩叩き待ったなしなのは和田アキ子の『アッコにおまかせ!』(TBS系)です。かつては安定して好視聴率を取るドル箱番組でしたが、近年は打ち切りの噂が絶えない状況。昨年は和田が、パリ五輪やり投げ金メダルの北口榛花選手を『トドみたい』と評して大炎上したほか問題発言が多く、芸能界のご意見番としての威光は陰っています。今秋に40周年を迎えるので、そこが節目になりそうです。

『徹子の部屋』(テレビ朝日系)も、何らかの決断をする時期に差し掛かっています。黒柳徹子はテレビ放送開始時からテレビに出続ける正真正銘のレジェンドですが、今年で92歳。1度も体調不良で番組に穴を開けたことはありませんが、『滑舌が悪くて聞き取りにくい』といった声が増えています。本人は『100歳までテレビに出たい』と話していますが、視聴者がハラハラするようでは……。ちなみに最終回のゲストは親友の松任谷由実だと決めているそうです」(民放バラエティ番組制作関係者)

 さらに、こんな人たちの名前もあげられる。

「明石家さんまもゆるやかに出演は減りそうです。『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)は堅調ですが、『ホンマでっか!? TV』(フジテレビ系)は完全に勢いを失っていますし、鳴り物入りで始まった『週刊さんまとマツコ』(TBS系)は話題にさえなりません。60歳で引退すると言いながら撤回した過去がありますが、今年で70歳ですから“セミリタイア”という文字もチラついてくるかもしれません。

 一方、さんまと同い年の所ジョージも60代直前に『60過ぎのジジイがやるテレビなんて魅力ないもん』と語り、引退を仄めかしたことがありました。所は現在、地上波レギュラーが7本もあり、どれも順調ですが、70才はやはり1つの区切りですし、とにかく多趣味ですから、いつ辞めても不思議ではない。所はたけし、さんまと非常に仲が良く、3人で“いつ辞めようか”と話しながらテレビに出続ける生活を続けてきましたが、盟友のたけしはすでにセミリタイアのような状態です。そんなたけしを見て、“オレもそろそろ……”と考えるのは自然でしょう」(キー局関係者)