今は「月8万円」のパートですが、扶養を外れて働こうと思います。共働き家庭では妻の収入はどのくらいが一般的なのでしょうか?
最低賃金の引き上げや社会保険適用の拡大が段階的に実施されていることもあり、「働き方」についてのさまざまな議論がメディアでも連日発信されています。最近では「年収の壁」というキーワードを目にしない日はないというのが実感です。   そして、それぞれの家庭で「働き方」について考える機会となっているようです。FPへの相談でも、扶養を外れて働くことへの疑問や不安、質問を受けることが増えています。制度や税制を踏まえたうえで、「働く」ということについて考えてみましょう。

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それぞれの事情によって、目指す収入額は異なる

まず、タイトルのように、「一般的な」妻の収入額を知りたいという質問は多いのですが、それぞれの事情によって大きく異なるということをお伝えしています。
 
例えば、これまで月8万円のパート収入を得ていた方が、いきなり20万円という目標には無理があります。時間や家事分担、自分自身の体力を踏まえつつ、少しずつ目標額を上げていきたいものです。来年は月10万円、5年後には20万円など徐々に生活も仕事も慣れていくことをおすすめします。
 
共働き家庭において「いつまでに」「いくら」の目標を設定するかは、家族構成や年齢、住宅費、教育費、生活費などそれぞれの事情によります。配偶者の収入や勤務先の手当の支給要件なども確認しつつ、夫婦でじっくり話し合いたいものですね。お互いの要望や価値観を知る、よい機会となるはずです。
 
その際、「今の生活費にどれくらいの手取り収入のプラスが妥当か」という視点で考えると、具体的な数字が設定できるでしょう。例えば、「子どもの教育費に月○万円増やしたい」「マイホームの頭金を貯めたい」「日々の生活費に余裕を持たせたい」「毎年の旅行資金を充実させたい」など働く目的を明確にすると目標収入額も見えてきます。
 

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