日本年金機構 特例的な繰下げみなし増額制度
もちろん、繰下げ受給を選択し、受給開始後は6年分である、0.7%×72ヶ月=50.4%が増額された年金を生涯受給することも可能です。このように年金の受給方法の選択肢が増えていることも認識しておきましょう。
まとめ
65歳以降もらっていない年金は、増額のない本来の年金額であれば、5年分を限度にまとめて一括して請求できます。そのため、繰下げ待機中に急な出費が発生しても、一定の金額は賄うことが可能です。
さらに70歳以降を対象に「特例的な繰下げみなし増額制度」も創設され、年金の受け取り方も多様になっています。今回のケースのように、制度をしっかりと理解している人ばかりではありません。もし年金の受け取り方に迷っているご両親がいれば、制度の内容を把握した上で、助言されてみてはいかがでしょうか。
出典
日本年金機構 年金の繰下げ受給
令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況
日本年金機構 特例的な繰下げみなし増額制度
執筆者:松尾知真
FP2級
【関連記事】
- 定年退職の時点で「貯蓄4000万」の世帯は全国にどのくらいいる?
- 65歳以上で貯蓄が「2000万円」ある世帯はどれくらい? 最低限必要な貯蓄額はいくら?
- 60歳で貯金0円!しかも年金は5万円のみ・・生活できるの?