巻物を結ぶ紐を解く様子からできた文字だなんて、歴史を感じますよね。
ちなみに、「繙く」の意味が「書物の内容を読む」だということに、「あれ?」と違和感をもった方もいるのではないでしょうか?
現代では、「歴史を繙く」「謎を繙く」のように「深く掘り下げる」「背景を解き明かす」という意味でも使われるようになったのです。
時代とともに漢字の持つ意味や使われ方も変化していくのですね。
そんな「繙く」の歴史を繙くのも面白そう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
4つ目の漢字は「靡く」
「靡く」って、見慣れない漢字ですよね。
「扉(とびら)」とよく似ていますが「とびらく」とは読みません。
「広」「店」などの部首の「まだれ」の中に、カタカナの「ホ」のような形が2つと
「非」の形で出来上がっている「靡」。
難しい文字ですが、読み方は絶対に聞いたことがあるはずです。
それではさっそく、見ていきましょう!
「靡く」の読み方のヒントは・・・?
- 読み方は「〇〇く」。ひらがな2文字です。
- 「風でひらひらゆらめく」様子を表す言葉です。
- 「異性に言い寄られて、何となくその気になってきた…」時にも使う言葉です。
さあ、分かりましたか?
「靡く」の読み方の正解は・・・
正解は、「なびく」でした!
「靡く(なびく)」と聞くと、まず「風や水の勢いにしたがって横にゆらめくように動く。」という意味を思い浮かべますよね。
それともう1つ、「異性に言い寄られて承知する。」という意味でも使われるんです。
「あんな素敵な男性に言い寄られて、靡かない女性はいない」なんて感じで使われます。
さらには、「他の意思や威力などに屈したり、引き寄せられたりして服従する。」という意味も。
「結局、多数派に靡いた」なんて、話題を集めたドラマ『半沢直樹』の世界みたいですよね。