「煎る」や「炒る」の方が一般的だと思います。
でも、「熬る」と「煎る」の下には「灬」(れっか)、「炒る」の左側には火偏(ひへん)があります。この3つの漢字は、火の部首が共通しているんですね。
料理以外では、古典文学の「春雨物語」に「心熬る(こころいる)」という表現が残されています。いても立ってもいられない、いらだちやあせりを表す言葉です。
「熬る」以外の使い方は?
「熬」の音読みは「ゴウ」です。
製塩技術に「煎熬(せんごう)」という用語があります。
また、四文字熟語には「焦熬投石(しょうごうとうせき)」という言葉もあります。
「焦熬」は焦がして熬ること、「投石」はそのままの意味です。焦がしたものは壊れやすいため、「ひどく壊れやすいこと」をたとえています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
4つ目の漢字は「括れる」
今回の難読漢字は「括れる」です!
「一括払い」の「括」ですね。でも「かつれる」とは読みません。
「ひと括りにする」の「括」ですが、「くくれる」でもありません。
「括れる」の読み方のヒントは?
読み方のヒントは夏、水着、ダイエット、特に腰回りが重要!
もうお分かりですね、ナイスバディの象徴です。
正解は…
正解は「くびれる」です!
女性は夏になると、ウエストの「括れ」が気になるのではないでしょうか。
男性だって、お腹周りを絞った「括れ」はかっこいい!
「くびれ」以外の読み方は?
「括」は常用漢字なので、一般的に目にする機会が多いでしょう。
音読みすると「カツ」です。
「括約筋」「括弧(かっこ)」「一括」「総括」「統括」「包括」など。
「括約筋」以外は、ビジネスシーンで多用されますね。
訓読みすると「くび」、または「くく」です。
「括れた腰」「たかを括る」「締め括る」などがあります。
また、浴衣によく使われる「絞り染め」も、布地を固く糸で括ってから染料に浸すので「括り染め」と呼ばれるそうです。