◆本気で怒ってもらえたことを感謝している
――いいお話ですね。
芳根:もともとが“お芝居をやりたい!”と思って入ったわけではなかったので、家族もそこまで続くとは思っていませんでしたし、自分自身も続くか分かりませんでした。
そんななかでオーディションに行っても受からなくて…。
いちいちダメージを受けてもしんどいというのもありましたが、“ご縁がなかったんだな”で済ませているスタンスに“やる気があるのか!”と怒られて(笑)。
でもそうやって人に本気で怒るって体力がいるんですよね。大人になって気づきました。
あのとき本気で怒ってもらえたから、今があるのだと思います。本当にありがたかったと思っています。
――貴重なお話をありがとうございました。これからも期待しています!
<取材・文・撮影/望月ふみ>
『カラオケ行こ!』
和山やまの同名漫画を、『オーバー・フェンス』などの山下敦弘監督が実写映画化。とある事情から歌がうまくなりたいヤクザの成田狂児(綾野剛)と、彼の歌の指導をすることになってしまった、合唱コンクールの強豪校の中学校合唱部部長の岡聡実(齋藤潤)の交流を描く。
(C) 2024『カラオケ行こ!』製作委員会
『カラオケ行こ!』は1月12日(金)より全国公開中
【望月ふみ】
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi