◆子どもに“必要な”手術をするケースとは
上原「ただ、私は形成外科医として大学病院にも勤務しているのですが、形成外科では子どもへの手術をしています。例えば先天的な異常がある場合、赤ちゃんの頃に手術をするケースも。成長する前にやらないと、大人になったら機を逸してしまう、そんな手術もあります。だから、絶対に子どもに手術をしないというわけではないんです。
ですが、美容整形は医学的に健康上問題がない人に対して、外見をきれいにするという目的でやるものなので、子どもの頃に施さなかったらダメという緊急性はありません」
――美容整形は不要不急、わざわざ幼い体にメスを入れてまでやらなくてもいいということでしょうか。
上原「もし私自身が美容外科手術を受けるなら、健全で自立した判断力の元で行います。自立というのは精神的、経済的に自立していることを意味します。
子どもって、まだ未熟なので親が言ったことを自分の意志と思い込むことがありますよね。あとは、まわりの友達の意見を自分の意見だと思ってしまったり…。そういう成熟していない人間に手術をするっていうのは、成長期である肉体だけではなく、精神の成長にも悪影響を及ぼすと思ってます」
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