『インフォーマ』という作品の名の下には、最高のメンバーが集ってくれた。私にとっては携わってくれた全ての人々が愛すべき人たちである。
あんなにもみんなで楽しめた打ち上げは、学生以来でなかったろうか。
言って良いだろうか。プロデューサーのジョニーに『インフォーマ』の撮影の後半戦で「久しぶりに打ち上げやろうぜ」と言ったのは私である。ここ数年、映画やドラマの監修の仕事の多かったが、コロナ禍の影響で、いつの間にか打ち上げが少なくなってきていた。シーズン1のときにも大々的にはやっていなかった。
そしたらだ。ジョニーのヤツ。なんと言ってきたと思う。「えっ⁈ だったら沖田さんからABEMAサイドに言ってくださいよ!」と言ってきたのだ。
「なんでやねん!」と言いながら、私がABEMAのプロデューサーチームに打診し、快く快諾してもらったのだが、驚くのはここからである。
もう一度言うぞ。私がABEMAサイドにお願いしたのだ。なのに不思議なことに打ち上げを仕切ったのは、何を隠そうジョニーだったのだ。打ち上げの受付で、「沖田さんも並んでくださいよ!」とジョニーに言われたときには、心底、バンコクに置き去りにしてこなかったことが悔やまれた。
今となれば、それすらも「クスッ」と笑えて懐かしく感じることができるのだが……。
2024年、バンコクから始まった私たちの物語は、熱く激しいものとなった。私はこの夏を忘れることはないだろう。
そしてまた、最高な仲間たちと燃えるような激しい作品を生み出すことができればと思っている。
(文=沖田臥竜/作家・小説家・クリエイター)
『インフォーマ -闇を生きる獣たち-』 はABEMA、Netflixにて配信中