3.情報提供の可否を選択

医療機関や薬局が過去の健康医療情報を共有することに同意するかを選択します。
 

4.受付の完了

この時点で受付が完了し、病院のシステムに保険証情報が登録されます。
 
操作そのものはシンプルで、タッチパネルで簡単に行えます。しかし、初めての人やデジタル機器に不慣れな場合には「難しい」と感じることもあるかもしれません。また、「暗証番号を忘れてしまい、ロックがかかった」「カメラの位置が分からずエラーになる」といったさまざまなトラブルが想定できます。
 

マイナ保険証がうまく使えず10割負担になることもある?

実際に、マイナ保険証の連携不具合により、窓口で全額負担を求められるケースは少なくありません。全国保険医団体連合会が行った調査によれば、回答があった1万26の医療機関のうち、65.1%の医療機関でマイナ保険証やオンライン資格確認に関するトラブルが発生しており、そのうち23.5%の医療機関で一時的に全額負担を請求した事例が確認されています。
 
例えば、風邪などで受診して総医療費が4000円で3割負担の場合、本来であれば1200円で済むところ、保険情報の確認ができないと、いったん全額の4000円を請求されるのです。
 
しかし、現在では窓口での10割負担を避けるための対策が講じられています。例えば、初診時には被保険者資格申立書を記入することで、再診時に過去の受診時の資格情報を確認することで、全額負担を回避できます。
 
また、マイナンバーカードと健康保険証をひも付けた後、保険資格情報をスマートフォンにダウンロードすることも可能です。今回のように親が高齢であれば、事前に資格情報をダウンロードしておき、いつでも見せられる状態にしておくと良いでしょう。
 

安心してマイナ保険証を使うために