高齢の母が病院で「マイナ保険証」の受付操作ができず、10割負担で「4000円」の支払いを求められたとのこと。機械の操作が難しいなら「資格確認書」だけ使うべきでしょうか?
2024年12月2日より健康保険証の新規発行が終了し、マイナンバーと健康保険証が一体化した「マイナ保険証」の利用が原則となりました。しかし、マイナ保険証を使おうとしたものの受付でうまく読み取れず、窓口で全額を立て替えるように求められたという経験をした人もいるかもしれません。   特に高齢の人は、受付操作に戸惑ってしまうことも多いでしょう。本記事では、マイナ保険証の概要や受付操作ができなかった場合の対応について解説します。

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マイナ保険証とは?

マイナ保険証とは、マイナンバーカードに健康保険証の機能をひも付けたものです。これを使うことで、病院の受付に健康保険証を出す必要がなくなります。また、薬や特定健診の情報が一元管理されるため、過去の処方履歴を確認できるなどの利点もあります。
 
そのほかにも、高額療養費制度を利用するための申請がいらなくなったり、引っ越しをしてもマイナンバーカードの住所変更手続きをすれば健康保険証の変更手続きが不要になったりするなど、さまざまな利点があります。
 

マイナ保険証の利用は難しい?

マイナ保険証を利用する際には、病院側が設置しているカードリーダーを使って操作する必要があります。具体的な流れは次のとおりです。
 

1.マイナンバーカードを読み取り口に置く

病院の受付に設置されている専用のカードリーダーにマイナンバーカードを読み込ませます。カードリーダーによって設置する向きが異なるので注意が必要です。
 

2.本人確認を行う

マイナンバーカードの持ち主本人であることを確認するため、次のいずれかの操作が求められます。

●暗証番号の入力:カードに設定した4桁の暗証番号を入力します。
●顔写真認証:マイナンバーカードに登録された顔写真データを使い、顔認証カメラに顔を向けて本人確認を行います。カメラの位置に合わせて顔を正しく向ける必要があります。