小銭を20年コツコツ貯めて、ついに「100万円」に! これ以上貯めると「税金」がかかる場合もあるのでしょうか? タンス預金を続けて大丈夫ですか?
「タンス預金」は、お金を銀行に預けず自宅で現金のまま保管しておく方法です。毎月一定額を銀行から引き出したり、買い物でもらったお釣りの小銭をコツコツ貯めていたりする人もいるでしょう。   タンス預金を貯め続けると税金はかかってしまうのでしょうか? 本記事では、どのような場合でタンス預金に税金がかかるのかを解説します。

▼タンス預金していた現金を銀行に預ける場合、「税金」の支払いは発生するの?

タンス預金を貯めるだけでは税金はかからない

タンス預金は貯めているだけなら税金がかかることはありません。なぜなら、会社員などが自分で稼いだお金をタンス預金で貯めている場合、すでに税金を支払った後のお金だからです。
 
会社員が受け取る手取り給料は、源泉徴収された後の金額になっています。源泉徴収は税金や社会保険料などを給料から天引きすることで、いわば税金の前払いシステムです。
 
すでに税金を支払った後のお金を貯めているわけですから、タンス預金を貯めるだけで税金がかかることはありません。
 

タンス預金を誰かに渡すと贈与税がかかる

問題となるのは、タンス預金を子どもや孫、友人など誰かに贈る場合です。現金を誰かに渡すと、受け取った人は「贈与税」を支払わなくてはなりません。
 
贈与税は、1月1日から12月31日までの1年間に個人から受け取った財産の価額に対して課せられます。一般税率は図表1の通りです。
 
図表1

課税価格 税率
200万円以下 10%
300万円以下 15%
400万円以下 20%
600万円以下 30%
1000万円以下 40%
1500万円以下 45%
3000万円以下 50%
3000万円超 55%

国税庁 No.4408 贈与税の計算と税率(暦年課税) より作成
 

贈与税がかかるのは何万円から?